11月26日。
衆議院がなんだか残念なことになっていて。
胸のうちでは、
かなり忙しくてクタクタなんですけど、わたし…
でも主権者のひとりとして、これ見すごしちゃダメだよね…
などと逡巡しつつ、
仕事が終わってから電車にのって東京へ。
着いてみると、官邸方面、かなり人が集まっている。
国会議事堂前が人が少なめと聞いたので、そちらへ向かってみた。
ドラムやトランペットやタンバリンの音とともに
「秘密保護法ぜったい反対」
「悪法とおすな」
などのコールが響く。
20時を少しすぎたころ
特定秘密保護法案が衆院本会議を通過したとのしらせ。
どよどよどよ
と、ざわめきが起き、ドラムの音がひときわ大きくなり、コールが変わった。
「法案、撤回」
「安倍政権は、恥を知れ」
「自民党は、恥を知れ」
「公明党は、恥を知れ」
「みんなの党は、恥を知れ」
「悪法、撤回」
国会はというと、ぞくぞくと警備を強化中。
でも、国会前に集まってた人たち、どうみてもフツーの人びと。
いてもたってもいられなくて
仕事や用事のあとに駆けつけてみましたワタシ/ボク、って感じの老若男女。
警戒の矛先、間違ってない?
知る権利は民主政治の根っこだし。
自由にものが言えない社会はイヤだし。
言論統制まっぴらごめん。
――ならば、言うべきことは、いま言っておかないと。
言いたいこと、わたしもいろいろある。
ここでは一点だけ。
国策にモノを言って
国や電力会社から訴えられている人たちが、既にいる。
損害賠償を請求する裁判のかたちをとっていても
狙いは賠償金の獲得ではなく、
本人や周囲や潜在的なモノ言う人びとを脅して委縮させる口封じ。
この種の裁判をアメリカではスラップと呼び、多くの州で禁じられている。
日本では、原発や米軍基地の現場でスラップが頻発している。
民主主義のこの退行を止め、回復させなきゃ、とわたしはおもう。
この秘密保護法案が成立したら、
人びとへの委縮効果はもっと増すだろう。
民主国家が、主権者を委縮させて、どうする?
舞台は衆議院から、参議院へうつる。
この法案を成立させないため、しっかり意思を示そう。
それぞれの場で、できる人が、できる方法で。