昨日の衆院選挙で自民党は大敗。
16年ぶりに下野ときいて、ふと思った。
歴史に「もしも」はないが、
もし16年前の自民党の下野がなかったなら
石川県珠洲(すず)市に原発ができていたかもしれない、と。
2003年に珠洲の立地計画が凍結になった後、
なお新規立地計画が残っている、山口県の上関(かみのせき)。
珠洲で起きたのと同じようなことが、ここでも行なわれているんだろうか。
「原発の代理戦争」を、いたずらに繰り返すなんて、止めにしたい。
こうした願いは、狙って叶うというものでもない。
けして諦めず、思いつめず、激しく淡々と願いつづけ、
いま自分が置かれた場所と状況でできることを探し、
それを一つひとつやっていく。
そうしたことを積み重ねながら、風が吹くときを待つ。
風は、いつか、きっと、吹く。
いつ吹くかわからない風が吹くまで、
できることを準備しておく。
そうすれば、風が吹いたとき、それに乗ることができる。
上関原発計画をめぐる状況は予断を許さないと聞く。
ただ、16年ぶりに自民党が下野するいま、
計画に反対する祝島にむけて風が吹きはじめたのかもしれない、
とも思う。この機会を生かせたら。
「まだ日本に原発建設計画あるの!?」と驚く人もいるだろう。
残念ながら、日本にはまだ、原発を新しくつくろうという計画がある。
スリーマイルやチェルノブイリや美浜やもんじゅやJCOで
深刻な事故があっても、日本の自民党政権は計画を翻さなかった。
それは別世界の話ではなく、私たちの足もとで起きているコト。
そして、不変の運命ではなく、私たちが望めば変えられるコト。
写真は、上関原発予定地で、四半世紀以上も反対運動をつづける
祝島(いわいじま)を舞台に撮影中のドキュメンタリー映画
『祝の島(ほうりのしま)』(監督:纐纈あや)のフライヤー(ビラ)。
海をわたる風を、感じませんか?
*****
それにしても面白いなと思ったのは、
解散前の野党の勢力が民主党を除くとほぼ変化していないこと。
つまり、議席数だけをみると、
今回の選挙で自民党と公明党が減らした議席数が
ほぼそのまま民主党に移動したようにみえる。
他の政党の議席数には、ほとんど変化が見られないのだ。
この事実は、どう考えたらいいのだろう?
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