湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

『原発をつくらせない人びと――祝島から未来へ』刊行

2012-12-22 00:40:42 | 『原発をつくらせない人びと』

原発をつくらせない人びと――祝島から未来へ』(岩波新書)は

おかげさまで無事に刊行された。

目次はつぎの通り。

*****

序章 原発ゼロの地

日本の原発は、どこに/原発ゼロの地、紀伊半島/熊野の漁師たちの活躍/能登半島の珠洲市/日本海沿岸の交易の拠点/敦賀からのメッセージ/そして選挙は/計画の凍結へ

 一章 おばちゃんたちは、つづける   

祝島と原発/みずからの声で「原発反対」へ/「一心会」の誕生/おばちゃんたちが始めた週一回のデモ/「なぜ三〇年つづけられるのですか」/「たまげる」日々/一年中ズボンに/祝島の女性たち/素人選挙、はじまる/神舞神事の見合わせ/船を見張る/上関原発音頭/町長、原発誘致を申し入れ/「島民の会」

二章 祝島 その歴史と風土

海の関所 上関/農村とは異なる集落/海上交通の要衝/神に直属する人の地 祝島/貴重な五穀の種/神人の特権/祝島と杖/神につながる「海の領主」/祝島の底力/練塀の集落/「ジンギ」が生きている/石垣棚田にみる技術力/祠のような暗渠/水が足りないわけ/水が溜まらなくなった/独特の生態系/生物多様性の宝庫

三章 陸でたたかう   

四代地区 田ノ浦/「国内最後の新規立地」/反原発地主の会と立木トラスト/入会地は誰のもの/入会権とは/宮司解任/田ノ浦へ通う日々/「カパッとわれちょる」島で/原発は人のこころを……

四章 海でたたかう  

女漁師民子さん、豊かな海へ/ひじきをつくる/火の神様のために/祝島の漁師、反対の決議を重ねる/共同漁業権/漁業権の切り替え時期/共同漁業権の分割へ/つづく「祝島はずし」が逆に力に/環境影響調査の範囲を縮小/幾重もの布石/「原発のカネは受けとらん」/祝島漁協、合併へ/祝島の船、ボーリングの台船へ/海の埋め立てはじまる/「体力がもたん」/「虹のカヤック隊」誕生/“着工”/暗い海に飛び交う怒号/けが人発生/スラップ訴訟/「外部の人」攻撃を超えて/「あやしい台船は通さん」/経産省の答え/潮と風と船と/年が明けて再び

五章 田ノ浦と祝島沖の二〇一一年二月 

台船が来ることが日常的に/“事件”/海上保安庁による全船立ちいり検査/必死の抗議/転覆の危機/全船とめて/立ちいり検査つづく/中電にも指導が/海上保安庁との会話/緊張も活気も不安も/陸の二・二一/田ノ浦の浜に、スクラムをくぐって/祝島に休みはなし/海の二・二一/いのちがけで台船をとめる/身体にロープを巻きつけて/増える海上保安庁の船

六章 東電の原発事故のあと  

田ノ浦でむかえた三月一一日/町長、知事、「慎重に」/中国電力「一時中断」が/「宝の海」にはぐくまれて/海の森と山の森/イカス漁/近隣地域への広がり/埋め立て免許の延長は認めず/本当に中止になるのか/安全を言うチラシ/「海賊船」を再現/全国の署名が一〇〇万超える/しかし、つづく漁協ゆさぶり/二枚潮と潮の目/選挙の争点にならない原発/福島の漁師の声

終章 未来へ

ビワの葉とともに/故郷へ戻ってくる/人びとのあいだの「亀裂」がなくなる日へ/島に帰ってきて/「無関心層」の可能性と鍵/日々生きていくのは大変、ならば「原発なし」で/祝島の神舞年

*****

 

おりしも、東電の福島第一原発事故のあと初めての国政選挙で

原発をすすめてきた自民党が大勝したところ。

選挙から1週間もたたない12月21日には、

自民党の安倍晋三総裁がさっそく、

「原発の新増設はおこなわない」としていた民主党政権の原則を

見直す可能性に言及するなど、雲行きがあやしい(詳しくはこちらへどうぞ)。

 

そうした時期に刊行となった以上、この本にも精一杯、頑張ってもらわなければ。

みなさまも、ぜひお手に取ってくださると嬉しい。

できれば、まわりの方にもお勧めくださると、ありがたい。

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