この夏のクリーブランドで遭遇しビックリしたものとして、
やはりキティちゃんを忘れるわけにはいかない。
サンリオのキティちゃんは、
スーパーのお菓子コーナーにおさまっていた。
私にとっては思いがけなかったほど、実にさりげなく。
ちょっとキティちゃんが見づらいので、
キティちゃんの顔がよくわかる写真も1枚。
1984年にわたしが初めてアメリカに来たころ、
ソニーやカシオは知っていても、日本を知らないアメリカ人が
少なくなかった。日本の若者カルチャーや子供むけ商品が
アメリカに進出する余地なんて、微塵も感じなかった。
もちろんアメリカといっても広く、いろんな場所があるし、
アメリカ人にもいろいろいる。わたしがいたのは
ニューヨークのJ.F.ケネディ空港から車で2時間、
裕福なアッパーミドルが多く暮らす、ニュージャージー州の郊外の町。
とくに情報から隔絶された地ではない。
わたしが日常的に接したのは主に小中高の学生だったから
「子どもは知らないのかもね」という見方もできるだろう。
けれど、日本の中学生だった時にも、わたしはアメリカを知っていた。
もっといえば、
プラザ合意前で1ドルが200円台後半だった時期、
日本では、アメリカこそが「世界」のように見えていたと思う。
アメリカを知らない日本人がいるとは思いがたく、
あまりの落差にショックを覚えたことを鮮明に思いだす。
あれから25年。
いま、オハイオ州のスーパーで、目の前にキティちゃんが並ぶ。
自分の思考や発想にはめられた枠を思い知る。
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