5月といえば、柏餅。
どんなタイプでも、どちらのお店の品でも好むけれど、
特に好きなタイプは、餡は粒あん、餅はよもぎいり。
お店は、鎌倉は腰越にある和菓子&甘味処みどりやさんがいい。
江ノ電が路面電車になる通りに面するこの店は、
さざえをかたどった「さざえ最中」もかなり美味。
最近はこじんまりと食べよいサイズになったけれど、
一昔前までは、1まわりか2まわり大きく、なかの粒あんは美しくかつ美味しく、
質量ともに食べである、しあわせな最中だった。
それを食べようという意欲と食欲ある人が減ったのか、
気がつくといつの間にか、よくある最中のサイズになっていた。
ちょっと残念ではあるけれど、それはそれで確かに食べよい。
そういえばわたしの胃袋もかつてほど頑強じゃないみたいだし。
ところが先日いったら、さざえ最中がなかった。
最中の皮をつくっていたところが事情により廃業され、つくれないのだとか。
目下のところ、最中の皮をつくるところを探しているという。
よいところが見つかりますように。
みどりやさんには藤沢の片瀬店もあり、こちらでは江ノ電どら焼も人気。
もっとも、わたし自身は食べたことがない。
いつか食べたいと思っているのに、
みどりやさんへいくと、つい柏餅を買ってしまうから不思議だ。
片瀬店は旧江の島みち沿いにある。
江の島と遊行寺をむすぶこの道はかつて、江島神社への参拝客などでにぎわったという。
いまでは静かな生活の路を柏餅を手にぶらりとあるくと、新緑がいっそう味わい深い。