もうだいぶ前のことになりますが、この時期の山をハイキングすると、新緑の中に白い花の咲いている大木がところどころに見られました。<o:p></o:p>
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登山道から見下ろす斜面に生えていることが多く、近寄ることは出来ませんでしたが、ヤマボウシの名前を覚えてからは、あ、向こうにヤマボウシ、あ、こちらにもヤマボウシと指差しては感動したものです。<o:p></o:p>
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ヤマボウシは、年に一度、初夏の山で出会う憧れの存在でした。<o:p></o:p>
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近頃、庭木として、また、街路樹として植えられているヤマボウシをよくみかけます。<o:p></o:p>
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程良く剪定され、端正な美しさを持つ花を間近に眺めることが出来るようになりました。<o:p></o:p>
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本来、湿潤、かつ水はけの良い土地を好む植物と聞いていましたが、品種改良されてきているのでしょうか。<o:p></o:p>
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気のせいか、花も葉もこじんまりした感じです。<o:p></o:p>
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一月ほど前、真っ盛りだったヒトツバタゴ(なんじゃもんじゃ)、この花も以前は神秘的な存在でした。<o:p></o:p>
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名古屋市内ではお堀端に大きな木があって、花が咲くと「雪の小山のよう」と新聞のニュースになりました。<o:p></o:p>
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人工的には栽培できず、渡り鳥の通り道に沿って自生していると聞いたことがあります。<o:p></o:p>
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中津川まで見に行ったこともありますが、早すぎたり遅すぎたりで見られない年もありました。<o:p></o:p>
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こちらも栽培技術の向上で、いまや街路樹、並木道にまでなっています。<o:p></o:p>
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木の表面を被うように花が咲くので、並木道の下を通っても気付かない人もいるようです。<o:p></o:p>
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毎年、身近に美しい花が見られるようになったことはすごく嬉しいけれど、感動がうすくなったと思うのは・・・贅沢ですね。