2025年1月21日。1ヶ月半ぶりの抗がん剤治療。癌告知されて1年と3ヶ月。めでたく20回目をクリアしました。3週間おきの治療ですが、昨年の11月に道路で転倒して、膝の複合靱帯断裂となり癌の治療はお休み。抗がん剤を、やってやれなくは無い状態でしたが、私が休みたかったのです。膝は痛かったけど脳内は晴れ渡り、素敵な休薬期間でした。
薬が切れて分かったことが有ります。やはり抗がん剤は強い薬。体に入ることで、心身とも正常では無くなる。異常な状況を我慢して、癌を消していく薬です。当たり前ですかね?私の場合、画像上では腫瘍は消えています。でも全身に癌細胞は有る。その癌細胞の増殖を抑えるために、抗がん剤を入れてます。抗がん剤で転移を防ぐ。癌を予防するために、抗がん剤治療を受けています。でも絶対に予防できるものでもない。癌細胞が薬を超えて強くなり、転移する可能性は大きく有る。そして抗がん剤には、多くの副作用がある。最近、経験者に聞いての話ですが、その方は寛解10年後に、抗がん剤の副作用が出て入院したそうです。個人差はありますが、抗がん剤の副作用は未知。
抗がん剤を入れると苦しくなる。いつもの自分ではない。いつもの自分を知っているから、そうでない状態が辛い。辛いから、抗がん剤を止めたい。でも転移したくない。その葛藤の繰り返しです。
私の副作用は眠気、ダルさ、思考能力の低下。具体的には、忘れ物が多い。小銭を落とす。文章が浮かばない。何事にも集中できない。
久しぶりの築地。
贅沢言ってますよね。私はCT画像上では、腫瘍は消えています。胃の中にあった血まみれの大きな腫瘍も、肺に飛んでいた、蛍のような白い点々も、ボアーと大きく映るリンパ管も全て綺麗になっている。血液検査はパーフェクト。白血球(免疫力)、赤血球(貧血)正常。腎臓、肝臓、腫瘍マーカーの数値なんか、ビクともしない健康体。胃癌ステージ4の5年生存率は5%ですよ。95%は死ぬのです。それが、私は、癌が消えて、主治医には「5年以上生きる可能性は高い」と言われています。
本当に贅沢言っています。だからお正月に反省をして「文句言わないで、後1年は抗がん剤治療を受ける」と決心し、がんセンターに行きました。先生に転倒した顛末を伝え、「なぜ転倒したかがわからない。脳に何か起きているのではないか」と疑問を伝えました。回答は「何度も転倒するのなら障害を考えるが、福田さんの体調、話し方は元気で正常。問題はない。」とのことでした。その日は珍しく病院全体が空いていて、診察時間も時間どうりで先生も元気そうだったので、ついでにお願いしました(いつもは多忙でボロボロ)
「抗がん剤は月に一回になりませんか?」
「うーん。まぁ次のCTの結果で考えましょう。うーん。オプジーボだけでもいいかな。まぁ結果次第」
「え!オプジーボだけになりますか?いいんですか?やったー」
私は併用療法を受けています。
オプジーボとは免疫チェックポイント阻害薬。胃癌では2021年に保険適用になった新薬です。高額で有名です。胃癌では効かないと言われてますが、先生からは「福田さんはオプジーボが良く効いた。」と何度も言われてきました。自分の癌が消えた時期に色々調べてみて、古典的な抗がん剤は止め、オプジーボだけの投与でも良いことを知りました。すぐ先生に提案したのですが、「どっちが効いているかは、今の段階では分からない」と拒否されました。なので、これまで言わなかったのです。それが、先生の口から出ました!良かった〜。何が良いのか。副作用は減ると思います。今、従来型の抗がん剤は2種類入れているので、それが無くなれば、かなり楽になると予想されます。オプジーボにも副作用は有るので、どこまで楽になるかはわかりませんが。でも嬉しい。
抗がん剤投与も早く終わり、病院の19階のレストランで、一人お祝いランチ。さすが築地。お刺身は美味しい。
次回、半年ぶりにCT検査を受けます。結果次第では減薬。何か影が映れば減薬どころか、増量になるかも。
吉と出るか凶と出るか。神のみぞ知る。多くの癌経験者からの話では最初の癌告知より、再発告知の方が辛いそうです。だから検査の日まで、何も考えず生活します。抗がん剤投与から1週間。普通の体調に戻りました。さぁ!頑張ります!掃除しよ!
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