うちの事務所と住まいは、
国の伝統的建造物群保存地区の
『北国街道 海野宿(うんのじゅく)』 にあります。
2002年に競売で屋敷を買いました。
買った当時の主屋の様子(修理前) ↓
↓↓↓
そして現在(修理後)。 でも内部はまだ未完成です
海野宿が保存地区に選定されて20年以上が経ち、
街道沿いの建物は、だいたい修理が終わった
という感じです。
今度は、敷地内にあります土蔵などの付属屋の
保存(追加指定)を目指した調査が
昨年から始まっています。
うちにも昨年2回、
東御市教育委員会と信州大学の土本先生と、
土本研究室の学生さん達が測量に来ました。
壁が破れて、隅柱が朽ちているうちの土蔵も
調査対象となり、
更に、昭和期に建てられたと思われる木造の
旋盤工場も調査されて行きました。
うちの土蔵。
この写真ではわかりませんけれど、
反対側は、そうとうひどい状態です。。。
こちらは昭和初期の旋盤をやっていた工場の屋根。
屋根が抜けているので、
使い物になりません。。。
この工場も、土台はすっかり朽ち果てて、
危ない状態でしたので、
数年前に補強だけしてあります。
うちの屋敷は本当に荒れ果てており、
朽ちていく付属屋を補強したり、
一部解体をしながら、
かろうじてお隣にご迷惑をかけないように
最低限の維持をしています
建物の群、そして庭、それらを含め「屋敷を再生する」のが、
私達の目標ですが、
一代で屋敷を再生するのは難しいです。
どれだけの資金が必要なことか、、、
頭が痛いです。
それでも、こうして、
保存の追加指定の見直しがされて、
うちの付属屋も修理が出来れば
有り難いことです。
ちょうど昨日の地元紙「東信ジャーナル」に
海野宿の見直し調査の記事が載ってました。
↓↓↓
東信ジャーナル記事「伝統的建造物の追加指定目指す」
歴史ある屋敷に暮らしながら、
いつも建築のことをあれこれ考え、
悩めるのでした。
(k.m)