さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

1回目予算調整~通り土間のある家~

2011年01月26日 | 現場5~長和の家

通り土間と薪ストーブのある家(長和の家)

の計画が進んでまいりました

  

基本設計がだいたい終わりまして、

数量などを拾いながら建設費の概算を算出し、

お施主さんに昨年末に提示しました。

(決して、坪単価などで割り返して計算するような、

目安にもならない簡易的な概算ではありません)

  

これは、あくまでも、

設計事務所が算出する建設費の概算ではあるのですが

・・・

この段階で既にかなりの予算オーバー

   

お施主さんとしては、

ある程度覚悟されていたようですけれども、

予算的現実を否応なしに

突きつけられてしまう瞬間で。。。

   

しかし、

お施主さんは、しっかりと優先順位を整理して

譲れないところ、

妥協できるところ、

そして

お施主さん自身が協力出来るところ

など

きっちり私達に伝えて下さいマス。

これがとても大事なこと

このような場面でこそ、

お施主さん自身の判断、

そして価値観がしっかり現れます

 

基本設計時のプランというのは、

どちらかと言えば、

お施主さんの希望を出来るだけ反映した

プランを一度ご提案します。

ですので、殆どのお施主さんは

この段階では夢膨らみまして

予算オーバーしてしまいます。

だからこそ、

この早い時点でしっかり概算を提示しまして、

予算をオーバーしていることを確認して頂いた上で

より具体的に実現するようなプランへ

修正・変化しながら進んでいきます。

  

基本的なご要望やイメージや考え方を変えないよう

(変質しないよう)

プランを、変更したり、縮小したりして

予算的に納まりそうな見通しがつくところまで

プランと概算の調整をします。

そこまでやって

設計の方針が凡そ決まるのです。

  

ということで、

先日の日曜日に1回目予算調整案として

プランを少し縮小した案を提示すると共に

概算も見直して提出しました。

まだまだ予算的に厳しい

  

更に、もう一度、予算調整案をこれから提示するべく

只今検討中です!

   

実はこの過程をおろそかにしますと、

実施設計後、

(つまり一通り設計図が完成した後のことですが)

施工する会社に見積もりをお願いすると、

大幅に予算オーバー という

お施主さん、設計事務所、双方にとって

悲惨なことになってしまいます。

  

ですので、私達の設計の進め方としては

基本設計の段階(或いは計画段階)のうちに

概算と言っても、

仮決めした仕様や内容に沿って、数量積算をして

(必要に応じて各メーカーや業者さんからも見積もりも取りまして)

建設費の概算書をまとめます。

その上で、  

予算内に納まりそうかどうか、

或いは予算の修正が可能かどうか、

など、

ある程度の見通しがついてから

実施設計に着手するようにしています

  

実施設計まで進んだ後に、

予算超過のため、設計変更をするようなことは

設計のプロとして

どうなのか、

と、昔から想うところがありまして

(デザイン系設計事務所には

良くある話ではあるのですけれども

  

出来るだけ設計変更はしない

(軽微な変更はあっても)

したくはない

という想いがあります。

手間はかかりますが

基本設計の段階で

何度も概算をするようにしています。

  

さて、長和の家ですが

立面(外観)を大胆に変更しながら

(本棟造風を止めにしようと思ってます)

基本的な考え(通り土間と民家的な空間)

は出来るだけ変えないようにしながら、

実現に向けて

頑張って参りたいと思います

   

  

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