さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

まるで枕草子

2012年01月13日 | ◆海野宿での暮らし

昨日あたりから一段と厳しい寒さになって参りました。

暦では、二十四節気の「大寒」が来週の土曜日(21日)ですから

もう暫くこの寒さ

辛抱しなければなりません・・・。

 

「今年一番の寒さ」とニュースで報じられる頃、

私はいつも、早朝に、

室内外、屋敷内の建物の各所いろいろ

気温、室温、湿度や壁の表面温度

の測定をしています。

(もはや、趣味のような研究のような。

今回測定した温湿度についての感想は

また改めて書こうと思ってます)

  

今朝も早朝から、温度を測るために

外に出ていました。

(ちなみに、我が家の今朝の7時頃の外気温は、

-13℃くらいでした・・・)

うわ~ 今日も寒かったんだー

と空を見上げれば、

澄んだ空に、お月さまが。

P1190409

この冬の冷たい朝の空気は

気持ちのよいものです。

 

春はあけぼの~から始まる

平安時代の随筆『枕草子』の

冬はつとめて

(訳:冬は早朝が一番すばらしい)

に同感。

 

そして、辺りを見渡せば、

庭のつつじも凍みて霜が。

P1190410

  

土蔵の屋根瓦も霜でキラキラ

P1190429

車の窓ガラスは一面、霜の結晶で真っ白。

P1190440

  

まさしく、  

雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも

(訳:雪が降っている時はいうまでもなく趣が深く、霜が真っ白におりているのもすばらしい)

です。

 

更に、

最近の私の朝の日課は、

炭火を熾しながら家事をし、

所員nanaちゃんが出勤するまでに

事務所の石油ファンヒーターを付け、

更に火鉢に火を入れることなのですが、

(まだ、火鉢生活続いてます♪)

  

P1190426

私は今は、火起こしの道具を使って

ガスコンロで炭火を熾していまして 

火起こしに炭火を入れたまま

事務所のある主屋へ運びます。

P1190428_2

まるで、

いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。

(訳:非常に寒い時など、炭火を急いで熾して、炭火を持って(廊下などを)通って行くのも非常に(冬の日らしく)相応しい)

と同じです。

 

朝8時半過ぎくらいに、

事務所の火鉢に炭火を入れます。 

P1190434

 

火鉢が温まってきたところで

乾燥している室内の加湿にために

ヤカンを置いています。

P1190443

五徳をまだ用意していないので

網の上にヤカンを載せてマス。。。

  

P1190478

 

午前中は、結構、勢いよく

火が起きているのですが、

ちょうどお昼時分になると

下火になってきて、

3時頃にもなれば、

事務所の部屋も暖まり、

補助暖房としての炭火の出番は終わります。

  

昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。

(訳:昼になって寒さがだんだんゆるんでいくと、火鉢の火も白い灰ばかりになってみっともない)

 

P1190474

 

本当に、

まるで枕草子と同じです

  

~清少納言『枕草子』 一段の一部抜粋~

「冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。」

 

訳:冬は冬は早朝が一番すばらしい。雪が降っている時はいうまでもなく趣が深く、霜が真っ白におりているのもすばらしい。またそうでなくても、非常に寒い時など、炭火を急いで熾して、炭火を持って(廊下などを)通って行くのも非常に(冬の日らしく)相応しい。昼になって寒さがだんだんゆるんでいくと、火鉢の火も白い灰ばかりになってみっともない。

  

   

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コメント (2)
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