昨日の19日は、全国的に
厳しい冷え込みになりました。
長野菅平では観測史上最低気温の-29.2℃を観測したとのことでした。
実は、私が北海道へ行っている間(2/9)
私共が管理しておりました小諸の別荘(古民家再生物件)で
お風呂の蛇口が凍結して破裂してしまいました
サーモスタッド部分が吹っ飛んで
水がジャージャー出ており、
更にその水がサッシから外へ流れ出ていて
ご近所さんがそれに気がつき
凍結事故が発覚。
ついこの前、
このブログで
凍結しない家!と書いたばかり。。。
凍結しないと豪語していた暁でしたから、
凍結したとの連絡を受け
かなりショック
北海道から帰りまして
すぐさま
その原因を究明してみましたら
なんと
お風呂場のサッシが開いていたのです。
それも、全く気がつかない
ほんの1㎝くらい、地窓の滑り出し窓が開いていたのです。
遠目では
しっかり閉めてあるように見えたのですが
サッシの補助錠と、開閉ハンドルが噛み合っておらず
うっすらと開いていたのです。
全く、誰も気がつきませんでした。
やってしまった×
とりあえず、お施主さんには状況を報告し
すぐ修理の手配をしました。
設備屋さんに凍結のことを伝えると
「蛇口の交換だね」 とすぐに言います。
しかし、蛇口の破損状況からして
もしかすると部品交換だけで直せるかもしれない
と判断しまして、
蛇口のメーカーに修理を依頼してみましたら
見事、部品交換だけで直りました!
修理の様子
交換部品
直りましたー!
良かった良かった。
大惨事にはならず、
修理費も1万円ちょっとで済みました。
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さて、昨日、本日もかなり冷え込みましたから
小諸の別荘の様子を見てきました。
そうしましたら、
初めて、室内温度が零下になっていました。
昨日19日が-2℃。
今日20日は-1℃。
ですが、やはり水道・蛇口は
凍結まで至っておりませんでした。
お風呂場は大きな窓があるため
逆に太陽光によって
室内よりも若干、温度がありプラス2~3℃。
かなり外気温が下がっても
(-15℃くらいでも)
小諸の別荘はやはり凍結しません。
古民家再生と言いましても
その手法は色々ありますが
この小諸の別荘は、古民家を一度解体して再構築するという
ほとんど新築と同じでしたから
断熱性能は次世代省エネ基準を満たす
外張り断熱工法にしています。
(でも高気密ではありません。)
それにしても、1月下旬までお風呂の窓が開いていたのに、
よく凍結しなかったと、不思議なくらいです。
これは、建物の断熱性能だけではなく、
サッシガラスからの日射侵入と、
室内熱損失のバランスが
功を奏したと言えます。
一日の平均気温が
毎日零下であったならば、
建物の内部の温度は
熱を与えなければ、本来ならば
その平均気温に近づくはずです。
しかし、実際には
小諸の別荘の室温は、低くても0℃止まりでした。
これは開口部からの日射侵入と熱損失の関係が
影響していたのです。
小諸の家のサッシガラスは、
Low-E複層ガラスの遮熱タイプを使っています。
資料によれば、
日射侵入100%に対して、
ガラス面では59%が遮熱され、41%が侵入します。
一方、室内からの熱損失は、
室内の熱100%に対して
ガラス面では、83%が室内に遮熱され、
17%が放熱されます。
つまり、暖かい日射が入り込む割合と
室内の熱が外部に放熱される割合が、
日射侵入>室内熱損失 という関係になり
侵入した日射が断熱性能の高い建物によって
保温されていることになるのです。
ですから小諸の別荘は
外気温の平均気温が連日マイナスであるのにも関わらず、
室温は0℃を保つ事が出来たのでしょう。
日本家屋の特徴でもある
開口部の多さが
こんなところで、功を奏したのですから、
決して、開口部の多い建物は省エネではない、と言い切れない感触を
得ることが出来ました。
さて、
今日はお天気が良く、
信州の山並みがとても美しかったです。
こちら小諸の別荘の近くからは
なーんと
富士山も見えるのですー!!!
この景色がなんといっても
信州の魅力ですね