今日はワクワクする?本のお話です。
とかく、本の多い私達です。
旦那さんも、私も、
大学時代からの本をはじめ
設計事務所を開業してからは、
設計に必要な本や雑誌、カタログで
もっのすごい量の書籍に囲まれています
海野宿に来る前は
アパートで事務所をやっていましたから
とても本を置ききれず、
実家や親戚に本を置かせてもらっておりました。
最近、その預けておいた本を
引き上げてきたのですが
なにしろ
10年くらいも
親戚の倉庫に眠っていた本なので
どんな本を預けていたかも忘れておりました。
昨日、引き上げてきた本の箱を開けましたら
わぉ~
ごっつい、修理報告書が出てきました。
(宝の持ち腐れです・・・まったくもぉ )
復刻 長野県の国宝・重要文化財 建造物工事報告書。
思わず、中をパラパラ見ていますと
もう、なんだかワクワクしてくる自分に気がつきます。
旦那さんも私も一応、建築史(歴史)から
この世界に入って来ているので
下手すると同じ本をお互い持っていたりするのですが、
この修理報告書は
旦那さんが大学時代に購入したものだそうで、
すっごーい、よく、こんな高い本、買えたねー
なんて言いながら、
私は、見入っておりました。
ワクワク☆
こういうのを見てワクワクする設計士は
多分、少数派でしょう。。。
大学の研究室にいれば
こういう報告書は図書館や研究室にあるものですが、
こうして自営で設計事務所をやっていると
研究まではなかなか出来ませんから
このような書籍に経費をかけるのは難しいものです。
でも、海野宿で暮らすようになったのですから、
また少しずつでも、建築史系の書籍をそろえて
民家再生の設計に役立てていければと
と思っています。
~ 追記 ~
「修理工事報告書」について
下山先生のブログにも記載がありましたので
是非、参考にしてもらいたいと思いまして
抜粋しておきます。
これらの「保存修理工事報告書」には、その建物の建設年代、使用材料や工法・技法、他の類似事例との関係などの解説が、詳細に調査され報告されています。
「保存修理工事報告書」から得られる「伝統的工法」についての知見は、具体的かつ実証的で、技術的な面に限ってもきわめて大きなものがあり、その考え方の多様さ、事例ごとの様々な問題に対する工夫などは、現在の設計・施工実務にも十分通用する、多くの示唆に富んでいます。
しかし、この「保存修理工事報告書」は一般に市販されていないため、大学の研究室や限られた大図書館以外では、直接手にとって見ることはできません(古書店で購入できる場合もありますが、すべてではなく、しかも高価です)。
その結果、この貴重な資料は、活用の機会を限定され埋もれてしまっていると言っても過言ではありません。「報告書」を閲覧する方は建築史学関係の方々が主で、現在設計・施工の実務に関わっている方は、ほとんど利用していないようです(むしろ、利用できない状況と言った方がよいでしょう)。
それゆえ、この貴重な資料が、より広く、共通の知見として活用される方策が考えられてよいのではないでしょうか。
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