週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

悪を転じて徳と成す正智(前編)

2010-11-16 01:03:29 | 法話のようなもの

    【11月13日のお経の会の法話より】


今年の私はツイてない。

こまごま挙げればキリがありませんが、最近の数例を。
美容院を予約したら、龍くんが風邪をひき、会議に出席しようとしたら私も発熱し、龍くんを旦那に預けて研修会に行こうとしたら旦那が風邪をひく。
更には、龍くんが寝た後から行っても間に合う結婚式の二次会に招待されたので行こうとしたら台風が来る。

私が1人で外出しようとすると、それを阻止しようという何かの意志があるんじゃないかと疑いたくなるくらい、ことごとく何かが起こります。

ただ、私もそれくらいで折れる性格ではないので、美容院は龍くんを寝かしつけてから夜の10時まで営業しているお店に滑り込み、会議は葛根湯を飲んで気合で熱を下げ龍くんを連れて出席し、研修会は龍くん同伴でグズるまで参加。
二次会は台風を恐れず立ち向かいました。

なんとかしようとすれば、なんとなるぐらいのことですが、正直とっても疲れます。
そして、母親なのだから当然という思いもありますが、龍くんを預けることもできずに中途半端な行動しかとれない歯がゆさが残ります。

そんなことを友達に愚痴ると、友達はこう言いました。
「しょうがないじゃん、私たち今年は厄年なんだから」
調べてみると、今年数え年で33歳の私は、女性の大厄の本厄に当たるみたいです。

厄年は、男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳、33歳、37歳。
そして男性の大厄は42歳で「死に」、女性は33歳で「散々」という語呂合わせきているそうなので、これは日本独特の考え方のようです。

厄年は、肉体的・精神的な過渡期にあるという話があります。
特に大厄の年齢は、肉体的に老境に向かい頃で、社会的にも中堅に差し掛かり、家庭的にも子供の成長期で気苦労が多い。
ついつい無理をして、体を壊したり、注意力が散漫になって事故に遭ったりすることもあるのでしょう。

しかし、それは厄が祟ってそうなったというわけではないという認識を持つことが、何よりも大切なことです。

                                 (中篇へ続く)