この度の東北地方太平洋沖地震により、お亡くなりになられた方々に、謹んで哀悼の意を表します。
そして、被災者の方々に心からお見舞いを申し上げます。
地震による最乗寺の被害状況は、下記の通りです。
本堂の内陣の内壁が崩落
山門の燈篭の上部(宝珠)が落下
破損
塔の上部(相輪)がズレて、角度が45度ほど曲がっています。
墓地は、個人の墓地内の燈篭1基が全壊してしまいましたが、その他の被害は見受けられませんでした。
確認できた被害は以上ですが、ご心配な方はお彼岸にお墓参りに来られた際に、直接ご確認下さい。
今回の地震に対し、自分にできることはあまりに少なく、無力感を抱かずにはいられませんでした。
しかし、己の無力を嘆くだけでは、何も始まりません。
現在、築地本願寺の職員が中心となり、茨城や千葉の被災地域へ、水や食料などの支援物資を直接届ける動きが活発となっています。
私のような末寺の僧侶も、築地本願寺に支援物資の水を届けるため、近隣のスーパーなどで飲料水を調達しようと動きましたが、ご存知の通り、入手困難な状況が続いています。
けれど、僧侶それぞれが、それぞれのできることを考え、行動に移しています。
ある僧侶は、ガソリンの供給状況を問い合わせ、支援のため現地に行く人へ広めてくれています。
ある僧侶は、輪番停電の詳細を、いち早く自身のブログにアップして、誰もが確認しやすいよう努めてくれました。
私自身も、山陰や中国地方の僧侶の友人たちの力を借り、水の調達に奔走しています。
大災害を前にして、個人の力は微弱ではありますが、それでも動こうともがく僧侶たちがいます。
この小さな力の集まりが、被災された方々を支える大きな力となることを願いつつ、今はただ被災地へ手を合わせることから始まる一日を、その有り難さを噛み締めながら過ごしています。