本日、午後2時より本堂にてお経の会があります。
申込み不要ですので、そのまま本堂正面よりお入りください。
今月はわたくし若坊守が法話をいたします。
皆さま、どうぞご参加くださいませ。
本日11月11日は「ポッキーの日」。
…ではなくて、築地本願寺の報恩講法要が修行される日です。
(築地本願寺HP http://tsukijihongwanji.jp/)
(報恩講法要HP http://tsukijihongwanji.jp/2015/10/4381)
日程は11日(水)~16日(月)となっております。
詳しい法要スケジュールは法要HPにありますので、そちらをご覧ください。
「報恩講は宗祖親鸞聖人のご命日を通して、聖人が生涯をかけてお念仏のみ教えを伝え弘められたご恩を偲びつつ、あらためて阿弥陀如来の救いを深く味わわせていただくご法要で、浄土真宗の門徒にとって最も大切な法要です。
皆さまお誘い合わせのうえ、どうぞお参りください。」 (HP抜粋)
久しぶりに築地本願寺のHPを閲覧していたら、こんなページがありました。
【参加者募集】築地本願寺ミャンマー仏跡参拝ツアー
(http://tsukijihongwanji.jp/2015/11/4401)
総選挙で話題のミャンマーへの参拝旅行だそうです。
こちらは「どうぞどうぞ」とお勧めするにはいろいろと心配が…。
しかしツアーが出発するころには、いろいろと変わっているかもしれませんね。
今日、龍くんは遠足に行きました……雨の中、傘をさしてです(汗)
朝から小雨が降っていたので、今日は中止だなぁ~と思いながらお弁当を作っていたのですが、学校から実施のお知らせのメールがきてビックリしました。
最近は小雨でも行くみたいですね。
今日の遠足は自然公園で秋を探したりするそうです。
ならば私もと、境内で見つけた秋をピックアップしてみました。
落ちたてのようで、帽子がかぶったままの「どんぐり」。
ぷくぷくでフォルムが可愛らしいですね。
柿に続いて鳥のお食事になる「みかん」。
今年は控えめに生っています。
他にもいろいろありますが、イチョウの葉が色付けば、最大の秋になるでしょう。
でも、まだまだのようです。
さて、遠足のしおりによると、そろそろ帰りのバスが公園を出発するころですね。
お弁当は全部食べてもらえたかな。
たまにはと凝ったお弁当を作ってみましたが、小学一年生の男子に持たせるには可愛すぎたとちょっと反省。
でも、凝ったお弁当はこれが最後なので、できればリュックを振り回してグチャグチャになってないことを願うばかりです。
ネタを探しに境内をブラブラしていると、本堂の裏手に立派な蜘蛛の巣がありました。
(下に写真があるので、蜘蛛が苦手な方はここでブラウザバックしてください)
複数の蜘蛛で作られた直径2メートルはありそうな巣。
中央では大きな蜘蛛がお食事中でした。
ここに蓮池があれば、芥川龍之介の『くもの糸』のお釈迦さまの真似事ができたでしょうが、芸術的な蜘蛛の巣を壊すのは嫌なので、蓮池があっても私はカンダタへ糸を垂らすことはないでしょう。
小さい頃『くもの糸』を読んで、細い糸で人を救えるお釈迦様の凄さより、蜘蛛の巣を壊してはいけないという教訓めいたもののほうが印象深かったことを思い出します。
言い換えれば、蜘蛛を助けておけば地獄に落ちても救われるかもしれないという期待があり、よくよく考えれば小さな私は地獄に落ちる自分を想定していたことに驚きます。
我が身を省みればその想定は間違いではないと言えますが、物語の中での細い糸を垂らして人を試すようなお釈迦さまの慈悲の描かれ方は間違いだと今の私は言うでしょう。
「慈悲」という言葉には「憐み」「憐憫」の気持ちが伴うのが日本語での受け止め方のように思います。
けれど、古代インドのサンスクリット語にさかのぼった本来の解釈は、他の生命全てに対して平等の気持ちを持つこと、相手の幸福を望む心、苦しみを取り除いてあげたいという心をいいます。
特に慈悲の慈「マイトリー」は「友情」を意味する「ミトラ」が基にあります。
それは蓮池の描写のように、下から見上げ、上から見下す関係では生じえない。
上も下もなく、同じ目線で、同じものを見て、同じように感じる心を持つということです。
だからこそ、救わずにはいられない。
地獄に落ちる生き方をしていようとも、見捨てることなどできやしない。
同じ目線にたつからこそ、そう願わずにはいられなかった仏さまの本当の「慈悲」からは、切れてしまう糸を垂らされるときにはない暖かさを、感じることができるのではないでしょうか。
というような法話を、今度の土曜日のお経の会(午後2時から)でしようかなと思ったり。
それか落語会つながりで「三枚起請文」のお話をするか悩み中です。
紅葉が始まった境内に薄紅色の花がチラホラ。
十月に咲くので十月桜(ジュウガツサクラ)。
10月から咲き始め、4月まで断続的に咲き続けます。
冬に桜を愛でるために改良された園芸種だそうです。
花言葉の一つに「寛容」がありました。
夏の終わりから咲き、紅葉の中でも咲き、雪降る冬の寒さの中でも咲き、春の桜と共に散る。
「桜」という一つの季節の象徴でもある花を、四季を超えて愛でるために生まれた十月桜。
四季の移ろいを大切にしつつも、十月桜が広く植えられ育てられていった寛容さを思いました。