江戸期の古伊万里には様々な落款が見られますが、前回紹介した「古人」などと同じく延宝期に見られる落款に
「車輪福」があります。(別名「車落款」)。
この車輪福も優品が多いことで知られる落款で、なかなか入手できず、ウチにあるのも今回紹介する品だけです。
「染付菊に雲気文五寸深皿」
直径14.5cm、高さ5cmほどの深皿で、白く上質な土、清麗な発色の染付、そして細かい筆致
盛期伊万里の技術水準の高さを感じさせる品で、業者さんが「藍柿右衛門」と称して売るにはふさわしいレベルの品でしょうか。
中央部を白抜きしたデザインも延宝~元禄あたりに見られる特徴のひとつではあります。
裏面の唐草も丁寧な絵付けになっており、このあたりからも上手の品であることが伝ってきます
さて、高台内の落款に注目して下さい
さて、問題はこの品の落款です。↓がその画像ですが、ウチの品はちょうど目跡があって判りにくくなっていますが
この落款が「車輪福」です。
左がウチの品で、右が借りてきた画像です
基本的には「福」の変形であろうことは想像できますが、この落款の特徴は福の字の「田」の部分の形状にあります
大八車の車輪のような形をしています。この部分から「車輪」というネーミングになったのは間違いないところでしょう。
この品は今から16年程前に、ヤフオクで23000円で落札したように記憶しています。
(当時としてはかなり安く入手できたように思いますが・・・)
「車輪福」があります。(別名「車落款」)。
この車輪福も優品が多いことで知られる落款で、なかなか入手できず、ウチにあるのも今回紹介する品だけです。
「染付菊に雲気文五寸深皿」
直径14.5cm、高さ5cmほどの深皿で、白く上質な土、清麗な発色の染付、そして細かい筆致
盛期伊万里の技術水準の高さを感じさせる品で、業者さんが「藍柿右衛門」と称して売るにはふさわしいレベルの品でしょうか。
中央部を白抜きしたデザインも延宝~元禄あたりに見られる特徴のひとつではあります。
裏面の唐草も丁寧な絵付けになっており、このあたりからも上手の品であることが伝ってきます
さて、高台内の落款に注目して下さい
さて、問題はこの品の落款です。↓がその画像ですが、ウチの品はちょうど目跡があって判りにくくなっていますが
この落款が「車輪福」です。
左がウチの品で、右が借りてきた画像です
基本的には「福」の変形であろうことは想像できますが、この落款の特徴は福の字の「田」の部分の形状にあります
大八車の車輪のような形をしています。この部分から「車輪」というネーミングになったのは間違いないところでしょう。
この品は今から16年程前に、ヤフオクで23000円で落札したように記憶しています。
(当時としてはかなり安く入手できたように思いますが・・・)