古伊万里の場合、同じ文様の丸いお皿であれば、五寸と七寸ではかなり値段の差が大きかったりしますが
変形皿の場合はそうでもなく、逆に小さいほうが高い場合もあります。
今回の品はそんな大きいけれども安かった変形皿を紹介します。
「染付牡丹唐草文結形皿」
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江戸中期に登場する特徴的な形をした変形皿で、横は27cmもある大きなサイズのお皿です。
見込全体に牡丹唐草が濃い染付で描かれており、見た目はインパクトがあります。
柴コレのⅣ-132に同じような品が収録されていますが、サイズと表の文様はさほど変わらないものの、裏文様はかなり違っています。
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ウチの品は落款がありませんが、柴コレの収蔵品は「奇玉宝鼎之珍 」の落款が入っていることを思えば
柴コレの品は注文品で、ウチの品は一般品といった感じでしょうか。
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柴コレでは1730~50年代ということになっていますが、高台部分の文様などは確かにそう思わせるものがあります
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さて、この結形皿なんですが、どうやらサイズの大きな品よりも、豆皿や小皿のほうが人気があるようで、意外に安かったりします。
今から20年ほど前であれば、この品も数万円したように思いますが、ワタシが数年前に購入したときは5千円以下のお値段でした。
無傷の中期古伊万里がこんな値段でいいのかという思いはあるものの、安く入手してラッキー!、と思ったのも事実です。