古伊万里も全部紹介し終わったし、もうブログのネタが無いな~、と思いながら古伊万里の仕舞ってある衣装ケースを漁っていたら
なんと、あといくつかブログで紹介していない品があることに気付きました。
その多くはさしたる見所のない品ですが、とりあえず紹介していきたいと思います。
「染付武字五寸皿」
寛文期に見られる見込み中央に大きく文字を描いた品で、この良く判らない文字は一般的「武字」と呼ばれているようです。
見込み部分に降りものが多く、イマイチな面はありますが、見込み周囲の文様がちょっと変わっています
古九谷様式で見られる分銅文に稲束、さらには梅花文、そして良く判らない葉のような文様が狂おしいばかりに散らしてあります
これらの文様の関連性や意味は判りませんが、あまり見かけないのは確かでしょうか。
さらに見所は裏面にもあります
落款は角福ですが、裏文様がこれも表の文様に呼応するようにびっしりと絵付けされています
寛文~延宝期の品には変わった裏文様の品を見かけますが、この品の裏文様は中でもかなり個性的なものであることは確かでしょうか。
見込みに降りものがなければ、ウチにはやって来なかった品だと思いますが、縁文様と裏文様だけで元が取れる品とも言えるでしょうか。