Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 156(染付折枝茄子山桐文 小皿)

2021-10-03 19:25:19 | 古伊万里
 今日は午後から二度目のコロナワクチン接種に行ってきたんですが
接種から5時間が経過した時点では、よく言われる発熱や痛みが全くありません。
さらに時間が経過することで何がしかの副反応が出るのかも知れませんので、明日どうなっているかは不明です。

それはさておき、古伊万里では野菜の文様はさほど種類が多くないようで、大根、茄子、蕪、人参といった文様が知られていますが
一番多く見かけるのは茄子文ではないかと思います。
そこで今回はわりと古手の茄子文のお皿を取り上げてみました。
「染付折枝茄子山桐文 小皿」

柴コレの7-239と同手の品で、中央に大きく茄子を描き。二重圏線の外側は上半分が山文で、下半分は濃みで塗った中に
桐文を墨弾きで三つ描いています。
典型的な寛文期の品で、柴コレの図録でも1660~70年代と記載されています。
茄子文は適度に写実的で、染付の発色もいかにもこの時代らしい特長があります
寛文期の品には墨弾きを使った品が多く見られますが、やはり当時の先端技術みたいなものだったんでしょうか

裏面に文様が無いのも寛文期の品では良く見かけますね
ちなみに柴コレの図録で調べたところ、形が茄子形のお皿はもっと早い時代から存在するようですが
文様として茄子文が描かれている品としては、少なくとも柴コレ図録ではこの品が一番古いようです。