ウチにあるさほど多くない外国産の蝶の標本のうち、ワシントン条約附属書Ⅰ(サイテスⅠ)に指定されている
「ミンドロカラスアゲハ」(Achillides chikae hermeli )の防虫剤を入れ替えたタイミングで画像を新しくして見ました。
ちなみにこの蝶は商業取引は全面禁止で、博物館とかで展示してあるものを移動する(貸出す)場合も許可がいるとか。
尾状突起を含む後翅の部分
前翅
裏面です
後翅の裏面
ちなみに、蝶でワシントン条約の附属書Ⅰに指定されているは5種類だけで
ミンドロカラスアゲハ以外では下記の4種類です
(画像は当然の如く借り物です)
ルソンカラスアゲハ(ミンドロカラスアゲハはルソンカラスアゲハの亜種ということになっています)
ジャマイカに生息しているホメルスアゲハ
世界最大の蝶として知られるアレキサンドラトリバネアゲハ
ブラジルに生息する「ブルケルラヌス・マエモンジャコウ」
蝶の場合、種類によって幼虫の食する食草が決まっているようで、自然環境の保全が重要なようです。
凄く貴重な蝶なんですね!
2019年11月にワシントン条約の附属書Ⅰに記載されたことで、このような扱いになった次第です。
扱いが変わった理由としては、ルソンカラスアゲハが関係しているようで
ミンドロカラスアゲハが発見された時点では、ルソンカラスアゲハとは別の種類として登録ました。
ルソンカラスアゲハは1987年にワシントン条約のⅠ類に登録されたことで
商業取引が出来なくなりました。
ミンドロカラスアゲハはよく似ている別種ということで商業取引が出来たんですが
時期は判りませんが、「ミンドロカラスアゲハはミンドロ島に生息しているルソンカラスアゲハの亜種」
という扱いに変更されたことで、同一種の亜種なのでワシントン条約でも同じ扱いになった、ということのようです。
(学術的な部分は良く判りませんが・・・)
表と裏が違う色の蝶、以前のブログにありました。その時の蝶でしょうか。
ちなみに、防虫剤はどれくらいの頻度で交換するのですか。
国際的な扱いが変わったことで特別な種になってしまう訳ですから
なんとも言えないものがあります。(特に激減したという話もないようですし)
防虫剤の入替ですが、やはり一年に一度は必要なようで
ヒメマルカツオブシムシなんてのが大敵で、標本を全部食べてしまうようです。