先週から社内のシステム入替で忙しく、老体にムチ打って頑張っておりました
(この世界、若手を育てるのが大変なもので・・・)
それはともかく、最近は伊万里に関する書籍は購入していないんですが、「伊万里名品撰」はワタシが新刊本としては
最後に購入した伊万里関連の書籍です。
2007年9月の発行とありますので、今から17年も前になります
(東京ドーム・プリズム骨董祭でオフ会をやった年でしょうか・・・)
今から20年ほど前、何年か購入していた「小さな蕾」の別冊で、巻末に小木先生が
「伊万里やき~誕生から終末までの作風をみる~」という論考を寄せています
この書籍には初見品(当時)を含む100点を超える、文字通り「名品」が掲載されていますが
この中で個人的に憧れを感じた品を二品紹介したいと思います
まず最初は、50頁に掲載されている「薄瑠璃色絵鶴梅花樹文皿」です
何と言ってもこの薄瑠璃の完璧さに目を奪われますが、鶴の体の部分は白抜きで白磁を残しているようで
極めて完成度が高く手間のかかった名品ということのようです。
小皿には同系統の品があるものの、この皿は七寸皿ということで、極めて類品の少ない佳品と賞賛されています。
続いては、43頁に掲載されている「青磁染付菊花文変形小皿」です
松ヶ谷と呼ばれる一群の品と思われ、青磁としての完成度の高さを見ると
やはり鍋島との関係性を感じさせる品です。
松ヶ谷の小皿については、以前に京都の馴染みの業者さんが扱っていたんですが
何せ価格は問い合わせということだったので、さすがに値段を訊く勇気はありませんでした。(きっとすごく高い)
やはり名品は図録や美術館で見るもののようです。
発想が意表をついています。
白磁のバックをあえて薄瑠璃色に変えたこういう品も、柿右衛門手に入るのでしょうか。
いかに私が不勉強で、あまり本を買っていないかがばれますね(~_~;)
鶴の体の部分を白抜きにして白磁を残し、全体を薄瑠璃で塗り埋めていることに目を奪われますね!
確かに、素晴らしいの一言ですね(^-^*)
わたしもこの本最近手に入れました!
惚れ惚れするような品ばかりですね(^^)
小さな蕾の別冊っぽい本は良い伊万里本が多いような気がします。
瑠璃釉の柿右衛門は勿論のことですが
青磁のこのういった染め付けを残したタイプはいいよなあと思います。
あまり人気がないようなのでいつかヤフオクで拾える日が来ればと夢を見ます笑笑
何せ七寸皿ですんで、見栄えが全く違うんだと思います。
誰が所有しているのかは判りませんが、盛期鍋島に匹敵する品かも知れません。
伊万里の図録を見ていくと驚くような品が掲載されていることがありますが
このような品は他に見たことがありません。
盛期伊万里の技術の高さを物語る品かも知れませんね。
ワタシの場合、この本が刊行された頃は毎月出張で東京へ行っていたので
八重洲ブックセンターで購入した記憶があります。
このクラスの品になると、さすがに超一流の業者しか扱えないので
ワタシの場合、薄瑠璃に関しては幕末明治の平戸が精いっぱいです。