先日修理に出ていた新パソコンですが、無事に帰ってきました。
修理報告書を見ると、「ACアダプターの不良」だそうです。早い話が本体の不具合は一切なく、ACアダプターの交換だけで終わったようです。
そんな訳で、今回から再び新PCで書いております。
さて、古九谷金銀彩の品は今までにいくつか紹介してきましたが、今回の品は銀彩がなく、染付と金彩を併用した品になります。
「染付金彩亀甲文五寸皿」
古九谷様式らしい濃い染付で六個の亀甲文(というか六角形かも)を描いた五寸皿です
ひとつおきに違った文様を描くのは伊万里では良く見られるデザイン手法ですが
この品も六個の亀甲文のうち半分には同じ文様を描き、その隣り合った3個の亀甲文には金彩で別々の文様が描かれています。
文様① 水草のような文様ですね
文様➁ 竹文のようです
文様③ 松文か何かでしょうか
金彩はかなり擦れていますが、文様の跡が残っています
この時代の伊万里が好きな者にとっては、この薄く鋭い高台がまた大きな魅力だったりします
落款は古九谷様式としては珍しい「嘉」、上手の藍柿にも「嘉」という落款がありますが、あちらは四角で囲まれています。
五寸サイズなので安く入手できた記憶がありますが、当時はこの手の七寸皿は6桁のお値段で売られておりました。
ともかく、解決してよかったですね(^_^)
染付に金彩だけというのも珍しいですね。
普通、染付に金彩と銀の替わりに赤が多いですものね。
裏面の鋭い高台作り、「嘉」の銘款も魅力的で見所になりますね(^_^)
五角形を6つというのも憎い配置です。
模様①の絵柄は薄れている花、梅だと思います。ですから、3つで松竹梅。
裏の「嘉」銘とピッタリ合いますね。
思わぬところに落とし穴があったようです。
ま~、短期間で戻ってきたんで良かったかもしれません。
この時代の品で金彩というと、瑠璃金彩、金銀彩、吸坂手に金彩なんてのが思い出されますが
そう考えると、染付に金彩だけというのは意外に珍品かも知れませんね。
この時代に「嘉」の落款は他に見たことがないこともあって購入したんですが
いまだに盛期の「嘉」銘は入手できていません。
小皿だと見栄えがしないのがちょっと残念な点ではあります。
金彩で描かれた三つの文様ですが、確かに松竹梅の可能性がありそうですね
竹と松はある程度はっきり分るんですが、やはり「梅」が今一つ微妙でしたが、遅生さんのおかげで自信が持てました。