Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 135(染錦花籠文八角皿)

2021-06-27 20:06:11 | 古伊万里
 伊万里を収集し始めた頃(20年以上前)は、元禄を中心とする江戸中期の色絵皿は値段が高く、簡単には入手できませんでした
里帰り伊万里や元禄期の染錦などは憧れの品であったように思います。
そんな中、20年程前に神戸の業者さんから購入したのが、今回の品です
「染錦花籠文八角皿」

見込み中央には中期の定番である花籠文が描かれ、その周囲に四つの窓絵を配した、22cmほどのお皿です。

まずもって目立つのは、窓絵の周囲を濃い染付で塗りつぶしている点で、正直あまり上手いとは言えませんが
その上から金彩でなにか良く判らない文様が描かれており、金彩のスレもほとんどなく、状態はかなり良いように思います
縁の部分も金彩が施されています
業者さんは「元禄期の染錦手」として売っていましたが、伊万里をある程度勉強すると、この品がもっと時代の下がる品に思えてきました。

裏面は元禄期のこののお皿によく見られる典型的なものですが、表を見ると明らかに元禄期の華やかさがありません
江戸後期の元禄写しとは違いますので、恐らくは享保~宝暦期に作られた品なのでは、というのがたどり着いた結論でした。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
酒田の人さんへ (Dr.K)
2021-06-28 09:16:11
金彩のスレも殆ど無く、保存状態がいいですね。
大事にされてきたのでしょうね。

確かに、享保~宝暦期に作られたものかもしれませんね。
口径が22cmほどもあれば、なかなかの迫力ですね(^-^*)
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酒田の人さんへ (遅生)
2021-06-28 15:58:00
私も、同じような品をもっていました。外にも、伊万里錦手の?品がいくつかあって、結局よくわからないまま、伊万里から遠ざかってしまった訳です(^^;
逃げることなくやっていたら、もう少しマシなコレクションになっていたと思います(^.^)
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Dr.kさんへ (酒田の人)
2021-06-28 21:33:39
この品、やはり良くて享保といった感じですよね~
実際、宝暦期には染錦手が多く作れていますしね~・・・
サイズ的には七寸ちょっとなんですが、やはり丸皿でないのが魅力かも知れません。
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遅生さんへ (酒田の人)
2021-06-28 21:36:28
かつて似たような品をお持ちでしたか!
この手の紛らわしいのは裏面が元禄期の品と似ているからだと思います
表だけ見れば、明らかに元禄期の華美さがないんで時代が下がるという判断ができるんdねすが・・・
とか書いてますが、ワタシもある程度わかるようになるまでに随分と浪費しました。
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