尊敬する古伊万里の大先輩、Dr.kさん、そして素晴らしいコレクターにして故玩館の主人、遅生さんのところで「そば猪口」が紹介されていましたので
ワタシも便乗してウチにある最後のそば猪口を紹介したいと思います。
「染付梅花文そぼ猪口」

高さ6cm、口径7cmほどの猪口で、上半分はグラデーションの付いた輪線で塗られ、下半分にはよく分らないものの
業者さんの言うところによると「梅花文」が描かれています。

そば猪口については同じ伊万里でも守備範囲外でありまして、はっきりした時代は判りませんが、間違いなく幕末に近い江戸後期だとは思われます。

江戸中期末あたりから登場する「蛇の目高台」、時代判定の大きなポイントであることは確かです

内側に文様はなく、いわゆる雑器として量産された品であることは確かでしょうか。
この品を購入したのが10年くらい前だと思いますが、それ以来そば猪口は購入していません
このあたりの時代の品だと普段使いすべき品かも知れませんね。
明るい呉須のグラデーションで梅花へ移る図柄は、あか抜けしていますね。
谷岡ヤスジとはエライ違いです(^^;
人が物を呼ぶのか、物が人をよぶのか(^.^)
私も、同じ感覚です(^_^)
でも、長く伊万里を集めていますと、少しは入り込みますね。
私の所に入り込んできたそば猪口は、タダで貰ったものとか、義理で買ったものが多いです(~_~;)
まっ、たまには、息抜きというか、コレクションの中のアクセント(?)にはなるでしょうかね(^_^)
とりあえず安く買える品ということで購入した品です。
この品を買うまでは、そば猪口を買うなら色絵と思っていたんですが
差し迫った事情と経済的な理由からは逃げられなかったというのが現実です。
とはいえ、シンプルな文様は今見るといい感じです。
確かにそば猪口の専門コレクターは多いようで、集め始めたら底なし沼というイメージは
古伊万里初心者の頃からありました。
そば猪口としてどうかというよりは、古伊万里として魅力があるか?
そんな見方が出来ればと思ってはいますが・・・。