良く知られているように、金銀彩は古九谷様式の中でも異才を放つ存在ではあるものの
銀彩は酸化して黒くなってしまうこともあって、製作された期間は短いようです。
とはいえ、金銀彩にもいくつかのタイプがあるようで、金銀彩だけのもの、金銀彩に赤を加えたもの
染付や瑠璃釉の上から銀彩が施されたタイプ、といった感じでしょうか。
今回紹介する品は、染付の上から銀彩が施されたタイプです
見込み中央部に金彩で桔梗文を描き、その周囲は染付の上から銀彩で唐草文が絵付けされています
赤は圏線だけで使われており、一応、金銀彩+赤、そして染付という構成ですが、絵柄としては地味な印象です
とはいえ、この品はなかなか変わった成形がされており、見込みの桔梗文とこの形が印象的品ではあります。
銀彩はお約束通りに酸化して黒くなっていますが、見込み中央の桔梗文の金彩はきれいに残っています。
見込に桔梗文というのはあまり見かけませんので、もしかすると桔梗文ゆかりのところからの特注品の可能性もあります
落款は「角福」で、薄くシャープな高台はいかにも寛文期の品というじです
銀彩は酸化して黒くなってしまうこともあって、製作された期間は短いようです。
とはいえ、金銀彩にもいくつかのタイプがあるようで、金銀彩だけのもの、金銀彩に赤を加えたもの
染付や瑠璃釉の上から銀彩が施されたタイプ、といった感じでしょうか。
今回紹介する品は、染付の上から銀彩が施されたタイプです
見込み中央部に金彩で桔梗文を描き、その周囲は染付の上から銀彩で唐草文が絵付けされています
赤は圏線だけで使われており、一応、金銀彩+赤、そして染付という構成ですが、絵柄としては地味な印象です
とはいえ、この品はなかなか変わった成形がされており、見込みの桔梗文とこの形が印象的品ではあります。
銀彩はお約束通りに酸化して黒くなっていますが、見込み中央の桔梗文の金彩はきれいに残っています。
見込に桔梗文というのはあまり見かけませんので、もしかすると桔梗文ゆかりのところからの特注品の可能性もあります
落款は「角福」で、薄くシャープな高台はいかにも寛文期の品というじです
再度引っ張り出した次第ですが
金銀彩では赤が多く使われているタイプが好きなもんで
この品は文様よりも形で購入したように記憶しています。
この時代(17世紀中頃)の品は様式化される以前の自由さが最大の魅力だと思っています
あと、金銀彩はよっぽどの品以外は色絵古九谷に比べるとはるかに安いというのも魅力かと。
なぜこのような手のかかる成形になっているのか疑問でしたが
見込みの桔梗文に対応した成形というのは目からウロコです
この品の場合は、重ね焼されたタイプではありませんので、見込みの釉剥ぎはありません。
桔梗文の家紋を有する家からの特注だったのかもしれませんね。
酒田の人さんは17世紀中頃の古伊万里が好きでしたよね。やはり、金銀彩には目が行くようですね。
金銀彩にはいろんなタイプがあるようですよね。これに人気があった頃、有田皿山では、一斉に、全山あげて、金銀彩作りに励んだんでしょうか、、、?
圏線内の銀彩、濃い青の上なので、黒化している方がよくマッチしているのではないでしょうか。
この圏線、前回の皿のように、釉剥の上に青釉をのせてあるのでしょうか。