Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

パソコン入院

2021-03-18 20:16:23 | 日記
先日9年ぶりに新調したLenovoのパソコンですが、購入から一週間目にして初期不良が発生して入院です。
それは昨日のこと、夜8時頃にPCの電源を入れ、そのままにして1時間後にスリープから復帰させようとマウスを動かしても画面が出ません
はて?、と思い良く見ると電源が落ちています。そこで電源スイッチを長押したり、電源を抜いて暫く放置して見たりと色々やってみましたが効果なし
という訳で、メーカーのサイトから引き取り修理の申し込みをしました。
今日の午後にメーカーのサポートからメール連絡があり、明日、宅配業者が取りに来るとのことで、本体とACアダプター、電源コードを準備しました。
レノボというメーカーは一部ではサポートが最低だとの話もありますが、とりあえず保証期間内の初期不良(利用者に原因がある有償になる場合も)
ということで、暫くは旧パソコンに逆戻りということに相成りました。
故障個所は定かではありませんが、ACアダプターの故障というのは水でも被らない限りないと思われますので
PC内部のマザーボードの故障という線が濃いように思われます。
実際、マザーボード上の小さなコンデンサーの不良で電源が入らなくなるというトラブルは別のPCで経験済みです。

さて、この「初期不良」ですが、PCのような精密機器には避けられない面があり、今から20年くらい前だと
たとえば学校からパソコンを100台受注すると、営業さんは初期不良に備えて105台くらい発注していました。
無事に100台で間に合った場合、残りの5台は得意先の個人に「特価でサービスします」と言って、気持ち良く買ってもらう訳です
(大手企業でも現在のようにコンプライアンスが厳しくなかったようで)
思えば、PCの値段がすごく高かった頃はメーカーさんは一台づつ製品検査をして出荷していましたが、普及によって価格の下落が進むと
検査にコストをかけるよりも、不良品が出たら交換した方が生産効率という点でもトータルコストという点でも有利だということになった訳です。
ちなみに、NECも富士通もパソコン部門の会社はレノボの資本傘下にあり、どちらも中身は限りなくレノボ製と言えるかも知れません。
大きな違いは、NECや富士通は本家のレノボよりもサポートはしっかりしているという点でしょうか。(国内ブランドですんで)

ついでながら、レノボはIBMのパソコン部門を買収した中国のメーカーですね。


回想の古伊万里 116(透かし彫り蔦唐草五寸皿)

2021-03-12 21:48:53 | 古伊万里
PCが新しくなって、初めての投稿です。
ここは一番、今までにない良い品を、と思ったんですが、そんな品が貧乏コレクターのところにあろうはずもなく、江戸後期の品になりました。
「透かし彫り蔦唐草五寸皿」
縁の部分が輪つなぎの透かし彫りになった五寸サイズの深皿です。
以前から透かし彫りの施された品をひとつは欲しいと思っていましたが、やっと入手できたのは、文化~文政あたりと思われるこの品でした。
伊万里で透かし彫りの技法がいつ頃から使われているのかは知りませんが、色絵柿右衛門にこのタイプの品がありますので
少なくとも延宝あたりにはあったのは確かです。
深皿とはいえ、縁が透かし彫りでは、汁物を入れるのは問題があると思いますので、菓子皿か何かだったんでしょうか。
内側の文様は業者さんの表現では「蔦唐草」ですが、今回よく見てみたら、蔦唐草でも牡丹唐草でもない「葉唐草」であることがわかりました。
見込み中央の五弁花は中期の丁寧さはどこにもなく、適当に不格好だったりします。

落款は「成化年製」、裏面の唐草は後期の品としては丁寧に絵付けされています。
特徴的な品ではありますが、後期の品ということもあって安く購入できた記憶があります。


9年ぶりの新パソコン

2021-03-12 16:39:14 | 日記
ウチのPCは2011年製の展示品を2012年に安く購入した品だったりします。(ヤフオクで4万円ちょっとだったような・・・)
その後、windows updateで不具合が発生し、やむなく初期化した上で、windows7からwindows10に書き換えたんですが
なにせメモリ4GBのCeleronでは処理能力が足りず、しかもハードディスクの容量は1TBもあるものの、5400rpmですんでこれがまた遅い・・・
そんな訳で、とうとう新パソコンの導入に踏み切った次第です。

これが我が家の新PCです
LENOVOのIdeacentre A540という機種で、液晶サイズが23.8インチもあります
以前使っていたPCも東芝の液晶一体型で、液晶サイズは21.5インチでしたので、とりあえず一回り大きくなりました。
以前のPCは光沢液晶でしたので、見た目はちょっと劣りますが、なにせ処理速度は段違いでありまして、ストレスなく使用できます
CPUはインテルではなく、AMDのRYZEN5(3400GE)ですんで、性能的にはそれ程でもないんですが、やはりSSD(512GB)の威力は大きく
起動速度の違いはあまりにも歴然としています。
このスペックの新品が直販サイトで6万円台であることを思うと、ま~安くなったもんであります。
とりあえず、今日半日かけて旧PCから資産の移行が終了しましたので、明日から本格運用といった感じです。
仕事で社用PCのセットアップや入替は毎年のようにありますが、自分のPCはなかなか買えないんですよね・・・。

回想の古伊万里 115(染付菖蒲文そば猪口)

2021-03-05 21:09:18 | 古伊万里
昨年来、税務署の酒の小売価格の調査(売価が原価+販管費より安くないか)に振り回されていることもあって
ウチの残り少ない伊万里の紹介が滞っておりますが、なんとか更新にこぎつけました。

以前も書いたように思いますが、そば猪口は伊万里の中でも最もディープなカテゴリーで(少なくともワタシはそう思う)
そば猪口専門のコレクターも少なくないようです。そんなこともあって、ウチにはそば猪口は数個しかないんですが
今回はそんな数少ないそば猪口の中から、一番古そうな品を見つけてきました。

「染付菖蒲文そば猪口」

ちょっと判りにくい画像ですが、二方を圏線で区切り、その中に菖蒲(?)を描いており
直径7cm、高さ5.7cm、高台径が4.3cmですので、やや小ぶりなそば猪口ということになるでしょうか。
一般的には「初期手」と呼ばれるタイプの品だとは思いますが、なにせそば猪口に関してはほぼ素人ですので、判然とはしません

見込み中央には、元禄~享保期に見られる、こんにゃく印判による五弁花が絵付けされており、縁の内側は薄濃みの中に丸が並んでいます
見ての通り、縁の部分にホツのある傷物ですが、そば猪口に思い入れのないワタシには十分だったりします。
さて、この品の「初期手」たる所以ですが、高台部分を見ると判ります

いわゆる「上げ底」で、底の部分が厚く成形されています
さらに古い手になると、生掛けだったりしますが、この品は生掛けではありません。
そば猪口の場合、生掛けだからといって江戸初期(1620~50年代)に焼かれたものではなく
その多くは元禄~享保期に焼成された品だと言われています。ワタシのそば猪口に対する知識はそんなものですが
この品が「回想の古伊万里4」で紹介した「色絵花文そば猪口」とさほど違わない時代の品だと思うと
直径10cmもある大振りなそば猪口は「向付」だったのでは、と思わざるを得ません。