Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 160(染付色絵波千鳥文六寸皿)

2021-10-18 20:37:16 | 古伊万里
何とか探し出して続けてきた本シリーズですが、あと3~4回で終了しそうです
ま~、伊万里に興味の無い人にしてみれば、「古くさい瀬戸物」でしかない訳で、よくぞ160個も買ったもんだというところでしょうか。

さて、今回の品は中期の品ですが、色絵というよりは染付にちょっとだけ色絵を入れたというタイプの品です
「染付色絵波千鳥文六寸皿」
見込み中央に五弁花が描かれ、その外周に文様を描いた品は、中期の染付でよく見かけますが、この品は若干の色絵で加飾されています
染錦というのはもっと派手な品でしょうし、かといって染付だけでもないということで「染付色絵」という表現にしています。
二重圏線の外側に描かれているのは恐らく、波と千鳥、そして海藻と思われる文様です
実際、中期の品にはこういった海藻を描いた品がありますので、恐らくそれに赤・黄・緑といった柿右衛門的な配色の色絵を加飾したのだと思います。
見込み中央の五弁花も色絵で描かれています
裏面は中期の姿をしていますが、若干時代の下がる印象はあります
この品、業者さんは元禄古伊万里として扱ってしましたが、全体の雰囲気などから判断すると、享保~宝暦期という印象です。
元禄古伊万里の華麗さとは別の、なにやら物悲しいような雰囲気を持ったお皿だと思っています。

第一回中町モーターショーの思い出

2021-10-17 20:15:24 | 旧車
9~10月というのは、地元でモーターショーのある時期なんですが、コロナの流行でここ2年は開催されていません。
さらに、遊佐町でのイベントは主催者の都合で、2019年が最終回となってしまいました。(残念なことです)
そこで、今から9年前の2012年10月7日に開催された、「第一回中町モーターショー」に参加した外国車を回想してみたいと思います。

まずはこのモーターショーの目玉であった、地元オーナーの「ランボルギーニ・ミウラSV」と「ランボルギーニ・カウンタック」です
スーパーカー世代には忘れられない車だと思いますが、「ミウラSV」は今年のパリ・オークションで3億円を超える価格で落差されていますので
極めて貴重な一台であることは確かです
続いては英国の名門、アストン・マーチンの「ラピード」

田舎ではアストンマーチンは見ることがありませんが、5.9LのV12エンジンを搭載する凄い車ですね
続いても英国が誇る名車、「ジャガーEタイプ」です
映画などでは良く見かける車ですが、実物を見たのはこの時が初めてでした
続いても英国のスポーツカーで「ジネッタG4」です
ボディはFRP製で、ドアハンドルはなく、ウィンドウに空いた穴から手を入れてドアを開けます
続いては赤白二台の「アルファロメオ1300ジュニア」
1973年式の「ポルシェ911」
「ロータス・エラン」
漫画「サーキットの狼」でお馴染みの「ロータス・ヨーロッパ」

通称ワーゲン・ポルシェこと「ポルシェ914」
「ポルシェ・カレラ4」930タイプでしょうか
子供に大人気の前後に二人乗る変わった車「メッサーシュミットKR200」

第一回ということもあって参加車両も多く、大盛況だった記憶があります


鳥海高原ラインを行く

2021-10-14 20:42:26 | 散歩
新型コロナの感染拡大も一段落といった感じで、秋の行楽シーズン突入なんですが、何せ明日以降は天気が崩れそうなので
とりあえず、鳥海高原ラインの紅葉を見に行ってきました。
ちなみに鳥海高原ラインは↓の地図のような場所にあります

以前に紹介した鳥海山荘からずっと上ったところにあり、終点は鳥海山の登山口のひとつである、「湯の台口」になっています。
このあたりは標高が1000mを越えていますので、そろそろ紅葉が・・・、と思ったのですが、見頃はまだのようでした。
正面に見える高い山が鳥海山の新山でしょうか(山は詳しくない・・・)
以下は同じような景色ばかりですが、とりあえずご覧ください。










ワインディングの連続する山岳道路は多少気を使いますが、楽しいのもまた確かです。

回想の古伊万里 159(染付松に鶴の図七寸皿)

2021-10-13 21:23:27 | 古伊万里
シリーズ159回目ですが、こうして振り返っていくと、後期や幕末の品にも個性的な品はあるものの
やはり伊万里の魅力は前期~中期あたりまでの品に尽きる、という感じはします。
さて、今回紹介する品はいわゆる「普通の中期古伊万里」で、特に印象に残るようなタイプの品ではありません
「染付松に鶴の図七寸皿」

鶴と松を雲形に白抜きした中に描き、その周囲を薄濃みで塗り、さらにその中に鶴と瑞雲らしきものが描かれた七寸皿です
雲形に抜いているあたりはデザインの妙という気はしますが、そこは中期でも恐らく宝暦~天明といった時代の品と思われますので
絵付けについてはあまり上手いとは言えません。
墨弾きの技法を使って鶴が描かれています
この品を扱っていた業者さんは、「藍九谷」と称して売っていましたが、初心者でなければ、これが中期の品であることは判ると思います。
裏面の感じからも、中期~中期末といった雰囲気が伝わってきます
別に鳥の文様が好きなわけではないんですが、なぜかウチには鳥が描かれた古伊万里が多かったりします。

回想の古伊万里 158(染付雪輪文七寸皿)

2021-10-10 23:13:21 | 古伊万里
今日の酒田は最高気温が29度ということで、10月とは思えない陽気でした。
とは言え、長期予報では冬が早いということのようですので、行楽シーズンもせいぜいあと一か月というところでしょうか。
さて、今回は伊万里ではメジャーな文様である「雪輪文」の品を取り上げます。
「染付雪輪文七寸皿」
見込みに余白をたっぷりと取り、二羽の鳥と網干文、そして東屋を描いていますが、このお皿の主役は見込み周囲の雪輪文です
雪輪文は三種類ほどあり、中が白抜きのもの、秋草の描かれたもの、そして中を薄濃みで丸く塗ったものが散らされています
かなり数多くの雪輪文が描かれており、さらにその周囲を薄濃みで塗っているところがこのお皿を印象的な品にしていると思われます
これで見込み部分の文様のクオリティが高ければ「藍柿」といった感じでしょうが、やはり中期の手のいい染付皿といったところでしょうか。
落款は一般的な「大明成化年製」で、裏面の唐草繋ぎはかなり丁寧ですので、元禄~享保期といった時代の品でしょうか。
個人的には結構好きなお皿なんですが、なぜか飾ったことがありません。