昨夜は首都圏で大きな地震があったようですが、先日の青森といい、妙に局所的な地震が多いのが気になります
名品や優品なんぞ存在しないウチの古伊万里も地震対策が必要でしょうか。
さて、残り少ないウチの古伊万里ですが、まだ中期以前の小皿が眠っていました
「染付水草に鳥小皿」
ウチにある古伊万里の中ではわりと早く購入した品で、購入から15~6年経っているでしょうか。(テキトーな性格なので記録していません)
寛文末期といった雰囲気の四寸半サイズの小皿で、鴨と思われる鳥が三羽と、ホテイアオイのような水草が描かれています。
鳥と水草の大きさのバランスがおかしいと言えますが、違和感を感じないのはデザインとして成立しているということになります
鴨と思われる鳥はよく見ると藍九谷らしい下手ウマな描き方なんですが、それでもちゃんと観察して描いていることが伺えます
上部に描かれた飛んでいる鳥も良く見ると変ですが、これはこれで良いのかも知れませんね
高台が鋭い形状でなく、簡略化された裏文様が描かれていることから寛文末期、もしくは技術革新の遅れた窯の延宝期の品という
想像はできますが、大した違いでないのは確かでしょうか。
降りものが多く見られ、決して良い品とは言えませんが、三百数十年前の品だと思えば、古色ということで納得できるように思います。