Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

最近戦国づいている

2009-09-18 20:37:50 | アニメ・コミック・ゲーム
へうげもの 8服 (モーニングKC) へうげもの 8服 (モーニングKC)
価格:¥ 560(税込)
発売日:2009-02-23

前に受講生のSさんが面白い!と言っていたので1服を購入したのですが、そんなに面白いかなあ?と言ったら、「後からどんどん面白くなるんですよ~」と2服から8服までお借りしました。確かに!!!2から急に面白くなります!あれ?9服が7月に出ているではないか?!これは買うか~???
モーニングコミックなので、少々エロい場面もあり、小学生にはどうよ?って感じなんですが、戦国好きな子どもも読んでいます。。。
これでは秀吉、光成はかなりいや~なやつとして描かれている。
でも、このマンガや、和田竜の時代小説なんかを読むと、歴史上のつまんない人物が急に個性的に生き生きと動き出すから、戦国も面白いなあ、と。
建築士としては「火天の城」(映画)も見てみたいなあ、なんて、戦国づいている今日この頃でした。


ピアノ曲が聴こえてきそう

2009-09-18 20:25:11 | 本と雑誌
四日間の奇蹟 (宝島社文庫) 四日間の奇蹟 (宝島社文庫)
価格:¥ 725(税込)
発売日:2004-01

ブックオフをふらふらしていて、「このミス」の初代大賞というふれこみに魅かれて購入。オーストリア留学中に事件に巻き込まれて薬指を失い、ピアニストの道を閉ざされた青年と、その事件で両親を失い、青年の家にやってきた、脳に障害をもつ少女。その少女のピアノの才能。少女をいろいろな施設の慰問に連れて歩くようになるふたり。そしてある特殊な施設を訪問し、そこで働く女性と出会い、落雷事故があり、、、。それからの4日間の物語。イッキ読みする面白さがあり、さすが「このミス」大賞という感じですが、ミステリー???かといえばミステリーよりもSF???筒井康隆(修正:山中恒でした。すみません。)の昔の小説とネタは同じです。(ネタバレなのであえて書きませんが。)
でも、音楽描写はすごい。つい、仲道郁代さんの月光をiTunesで購入してしまいました。脳に大変興味のある私としてはその分野の描写も面白い。
人間は何のために生きているのか、という哲学的なテーマについて、ちょっと考えさせられちゃったりもする。
また、登場する病院というかグループホームが、とてもコレクティブな感じ。施設の女性が一度結婚に失敗していて、嫁ぎ先の農村の、昔ながらのコミュニティのあり方なども集住やコミュニティについて関心のある私としてはその辺も大変興味深く読めた。
そこら辺が、人間ってなんなんだろう?家族ってなんなんだろう?コミュニティって?って考えさせられちゃうあたりかな?

だから、SFファンタジーなんだけど、結構深かったりするわけで。
2005年に映画化されたようですが、、、映画にするのはちょっと難しいかもねえ。


落語とミステリーは相性がいい

2009-09-18 20:03:47 | 本と雑誌
ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺 (集英社文庫) ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺 (集英社文庫)
価格:¥ 560(税込)
発売日:2006-08

大阪の、身寄りのないどうしようもない不良高校生が飲んべえでだらしないけど天才的な噺家の家に弟子入りして、、、というお話。
この元不良高校生、最初は落語家になる気なんて全くなかったのに、師匠の落語に魅せられてどんどん落語の世界に引きずり込まれていく。しかも結構頭がキレる。で、いろいろな謎に遭遇すると師匠が解決したように見せながら謎を解いて行くという。そのあたり眠りの小五郎を使って謎を解く名探偵コナンのようでもあり??
「オチケン!」の解説に紹介してあった小説だけど、こっちの方が面白かった!

なにしろ、お恥ずかしながら、仕事帰りの電車の中で読んでいて、たまたま青梅直通で座れたので熱中して読んでいたら、ふと目を上げると見覚えあるけど怪しい駅。。あわてて降りたら拝島だった!(中神で降りて帰ろうと思っていたので2駅乗り越し)という始末、、、。(青梅まで行かなくてよかった。。。)

そのくらい面白かったデス。
続編もあるようで、図書館にリクエストしてみようかな?
((1)はブックオフで見かけて購入したのですが。。。)

ハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉 (集英社文庫) ハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉 (集英社文庫)
価格:¥ 650(税込)
発売日:2008-05-20

結局、人間は遺伝と環境の両方の影響を受けている?

2009-09-18 19:55:51 | 本と雑誌
人間は遺伝か環境か?遺伝的プログラム論 (文春新書) 人間は遺伝か環境か?遺伝的プログラム論 (文春新書)
価格:¥ 746(税込)
発売日:2006-01

大好きな日高先生の本。人間は遺伝なのか、環境なのか?
日高先生によれば、遺伝的に決まっているのは、人間と言う種の男か女か、ということだけで、それはどの国のどんな人種でも、どんな時代の人間でも同じ。
ただ、人間の子どもは成長したら人間の大人になるのであって、途中で急に象になったりキリンになったり蝶になったりはしないよ、ということだけである、というのだ。
では、いろんな個性はどうやって決まってくるのか?それは環境だと。
ということは、主に人間は遺伝ではなく環境によって作られるということなのかなあ?
遺伝子によって決まっているのは、入学式の式次第のようなもので、人間の赤ちゃんはだいたい、1歳くらいになると立って、6歳くらいになると会話が成立して、12歳くらいになると第1次性徴期が来て、、、、というおおまかな筋書きだけ。
その入学式が面白いものになるのかつまらないものになるのか、どんなスピーチがあるのか、そういうことはまったく記入されていなくて、それは環境が決めていると。
だから個性というのは(その入学式が面白いのかどうか=その人間が面白いかどうか?)環境によるってことですね。
それは複数の子どもを持つ友達がよくいうことで、同じ両親なら全く同じ遺伝子のはずなのに、兄弟姉妹によってまったく個性はバラバラであると、、、。家庭と言う環境も同じはずであるのに?しかし同じ学校の同じクラスで同じ友人と全く同じ時間を過ごしているわけではないので、その一瞬一瞬の経験も環境というなら、全く同じ環境というのはありえないわけですよね。その違いが、個性を作っているのだろうか?そういえば、子どものクラスに双子ちゃんがいるけれど、男子と女子ということもあり、だいぶ個性が違うように見えるけど、、、。家庭も学校環境も同じでも、違ってくるわけですね???
そうすると最近友人とよく話題になる地頭というのはどういうことなんだろう?先天的なものであっても遺伝とは関係ないものっていうのがあるってこと???
うーーーん?むつかしい。。。。
しかし、面白いテーマだし、相変わらずの日高節でスイスイ読めます。


多摩川人におすすめ!!

2009-09-18 19:43:14 | 本と雑誌
川の名前 (ハヤカワ文庫JA) 川の名前 (ハヤカワ文庫JA)
価格:¥ 735(税込)
発売日:2006-07

阿部夏丸の川ガキ物語は大変面白かったけど、愛知県の話だなあ、と思っていたら、この川端さんの物語は多摩川が舞台!多摩川の、架空の支流(野川の支流という設定)の流域に住む小学5年生の夏休みの物語。奥多摩でのキャンプなど、目の前に風景が浮かぶような描写はたまりません。
住所、というのは、人間が勝手に自然と無関係につけたもの。それよりも川の名前で所属しよう!というのが面白い。
小学6年生の阿部夏丸にすっかりはまった息子に読ませようと思って買ったのですが、これは大人が読んでも面白いと思う!阿部夏丸が小さな日常的な事件を描いているのに対して、こちらはマスコミも巻き込んだ壮大な事件だったりして、盛り上がるしね。
タマちゃんとか、そういう現実にあった話をちょっと考えちゃったりもしたりね。
私も一度でいいから、昭島から羽田まで、カヤックで下ってみたいなあ。。堰がネックだけど、昭島から下ならそんな急流、瀬とかなさそうだし。。。
Hamura Kujira ←この夏の川ガキ