さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか 373(7年1月)号掲載句

2025-01-21 | 川柳すずか

<すずか路>

 寒波来てぬくい我が家へ急ぐ足

 インフルの猛威師走に医師走る

 値上げ後も止めぬつもりの年賀状

 紙オムツ犬がキュートに履きこなす

 愛犬と同じかたちになり眠る


<12月句会>

「長い」(青砥たかこ選)

 間を長くとって注意を引く話術

 長く取りすぎた縫い糸もつれだす


「抜く・抜ける」(柴田比呂志、小川はつこ共選)

 法の網抜けてグレーという無罪
      (柴田比呂志選、小川はつこ選)

 酒抜きでちょっとさびしい晩ごはん
      (小川はつこ選)


「自由吟」(橋倉久美子選)

 もう貯めぬ五百円玉貯金箱

 カップ麵お湯で素直にほぐれだす


<すずか路鑑賞> 372号から・戴けいこ

 時々はねぎらってやる足の裏


<誌上互選> 

「蹴る」

 石蹴ったあとの痛みが引かぬ足(6点)

 パワハラの抗議一蹴した上司(2点)


  

   
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