2008年、子供達が行っていた適応指導教室の隣は、市の教育相談所がありました。
臨床心理士とかの先生が何人かおられて、子育てについての悩みに電話や面談で相談にのってくれます。
そこへ相談に行くのは、親だったり、子供本人だったり、時には学校の先生が利用する事もあります。
次女が不登校になって、学校の勧めで、次女と2人で話をしに行きました。
すっかり外では喋らない子になっていた次女は、そこで箱庭を作って遊びました。
箱庭が楽しかったようで、それからしばらく、家ではシルバニアファミリーが大活躍しました。
ホームセンターによく売っている3段カラーBOXをシルバニアファミリーの家にしていました。
しかし、相談所での箱庭も飽きちゃったり、他の遊びもイマイチ興味を持てなかったり、先生がおじいちゃん先生でちょっと怖そうだったりで、すぐ次女はそこへ行きたがらなくなりました。
そのすぐ後に、おじいちゃん先生は定年退職されて、若い女の先生になりましたが、私も気分が優れなかったりすると行く気も失せるので、夏前には行かなくなってしまったように思います。
おじいちゃん先生とのカウンセリングで心に残ったことがあります。
次女は学校へ行っていないのに外で遊んでいると、クラスメ一トに何か言われるのではないかと心配で外で遊べないのですが、小学2年生が外で遊ばないなんて、健康の面からも心配、というような事を言ったら、
「そこはお母さんがうまく言ってあげましょう」
的なことを言われました。
要は、嘘も方便てことですね。
今こうして振り返ると、私もだいぶ生真面目でしたね(^-^;
若い女の先生に変わって、しばらく遠のいていたカウンセリングも、私だけですが、秋頃からまた行くようになりました。
辛抱強く話をよく聞いてくれる優しい先生でした。
この先生に言われたことで、印象に残っているのは、
「相談をする相手はなるべく少数に絞る」
ということです。
当時は本当にどうしていいか分からなくて、引っ越し先でできた友達や自分の親・兄弟、地元の友達など、手当たり次第相談していました。
自分がしっかりしていればいいのでしょうけど、色んな人に相談すると色んな答えが返ってくるわけで、結局それらに振り回されて、かえって考えがまとまらなかったり、混乱したりするので、というわけです。
カウンセリングを受けて、他に印象に残ってることを昨日から思い出そうとしているのですが、思い出せません。
思い出せないのではなく、インパクトのある事を言われてないのかもしれません。
見方を変えると、私はよいカウンセラーさんに出会えたということではないでしょうか。
たぶん、カウンセリングとは、カウンセラーさんが相談に来る人に色々教えて導くのではなく、話を聞いてあげて、それとなく本人に行くべき道を自分で考えさせる、そういうものなのかもしれません。