歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

感心空間

2010年08月28日 | 遊興 -pleasure-
8月もまもなく終わりそうだけど、
その前に。


「アトリエ・キキ」の “キキのキ” こと、
樹(ミキ)ちゃんが、

『ソロ活動=「sky bird」用のアトリエが、やっとできましたよ。遊びに来てね。』


というので、


遊びに行って来ました。

8月16日のこと。



ミキ(以下「ちゃん」省略)に会うのは、
5月終わりにやった、フラのイベント以来でした。

その時の、墨絵ライブペインティッドのフラ衣装とも、




久しぶりの再会。


ちなみに、
奥にちらりと写って居るのは、
共同でアトリエを構えている、写真家のイガちゃん。
隠し撮り風。



しばらくのあいだ、「エガちゃん」だと思ってました。
ミキの大学の同窓生。

写真家だけど、
写真だけじゃなくて、ちょうどその時は
ライブ映像の編集をやってる最中でした。

頼まれたそうで。


専門外の仕事でも、頼まれたら すいっと 頼まれたように出来るって、、
よくよく考えなくても、すごいよな。

「いろいろできるんだねえ、」と、
感心。





アトリエの場所は、
超慣れ親しんでいる、「井の頭通り」沿いでした。

肝心のミキよりも 早く着いてしまったので、
しばしのあいだ、
キョロキョロ「へええ、」と、好き勝手に見渡しながら、
イガちゃんの仕事を邪魔しないように、
たまに邪魔しながら、
勝手にくつろいでました。


ソファがあって。

キッチンもあって。




井の頭通りを見下ろす、大きな二階の窓辺。

目の前に人の、街の動きが見えて。

目の前には コンビニが2件もあり。


住める。

ほどよく住める。


勝手に気に入って、
勝手にまったり、してしまいました。


というのも、
“極めつけ”があって。

とてもやさしい、
あったかい、



灯りの部屋だったから。


そういえば、
ミキにまつわる場所は、いつもどこでも、
こんなふうだ。

ダウンライトの、
落ち着いた、あったかいオレンジ色の灯りのともる空間だ。

展示のギャラリーにしても、
イベントの会場にしても。家にしても。


ノウゼンカズラのような色だ。


ピンクとオレンジのあいだのような。
淡い、ピンクがかった、やわらかいオレンジ色。





ほどよく ちいさなアトリエは、

ミキらしい 灯りと

音楽が、

やさしく満ちていました。


ああ、そう、

音楽が。文字通り、「やさしく満ちていた」んです。


何処に居ても、ほわんと。

あっちからもこっちからも、

というよりか、
全体的に 空間全体が鳴っているように、
まあるく包むように、
等しく、聴こえる。

どこからともなく、部屋の前身から滲み出るような。


これ、どういう仕組み? と、(仕事中の)イガちゃんに訊いたら

「5.1chサラウンド」のスピーカーが、随所に仕込まれているんだって。

部屋のあちこちに隠れている、小さな小さなスピーカーたちを見せてくれた。

ほおお、これが、5.1かあ。

映画館とか、超セレブ音響シアタールームとかで出来るものだと思っていた。
しかも、超どでかいスピーカーが林立してる中、ど真ん中のソファーに座って、
ぴくりとも動いちゃいけない感じで、じーっと聴くものだと、おもっていた。


このちいさな部屋でも、こんなふうに満ちて、聴けるんだ。
こんなふうに、だら~~~んとしながら!

ngch、ここで超感動。





そういえば、

東京で暮らし始めて以降、当たり前のように
イヤホンで音楽を聴くようになっています。

家で、スピーカーで聴くということは、ずいぶん昔からやっていない。
隣近所のこともあるし。
パソコンにデータとして取り込める技術を獲得してからは、
CDを回して聴くというスタイルすら、無い。


全部パソコン。
外に行くなら、iPod。

とにかく全部、イヤホン経由。


それが自分にとって当たり前だったけど、

この5.1chサラウンドなるものは、、、おそろしく、

“楽”だ。と、うち震えた。

「まったり出来る具合」が、はんぱない。

この違い。
びっくりした。

ありふれた言い方をすると、
「感動した。」


これ、、、欲しーい!

、と、
叫べば どなたか、下さるだろうか。





しばらくして、

キキの片割れ:ショーコと、
陶器作家のポーランも、
示し合わせて、合流。
ずいぶん久しぶりな気が。


ほどなく、ミキも到着。


早速、片割れのショコタンが、「最近自分が作った作品」と、
片割れのミキにプレゼントしたのが





金色の葉っぱの絵の、シルクスクリーンの、布。

葉っぱは、ことごとく、ラメで、キラキラしてる。


欲しーい!


「じゃあここにフリンジつけて、」とか

「フリルつけたらショールとか」「まきスカ(=巻スカートの意)、とか」

とか、

もらったものを「素材」として、即刻、アレンジしてさらに素敵にしようとイメージ脳をくるくる回転させる、
その心構えが、

「作家さん」だなーと、
感心。





ミキは、なにやら忙しいにもかかわらず、
毎回毎回、会うたびに、手作りケーキを下さいます。(←突然敬語にしてみる。)

しかも、
毎回毎回、ネタが違う。

腹ぺこノグチは、
毎回毎回、感動する。


今回も、また。





陥没しちゃったらしい。

でも、美味しかった。





というわけで、
アトリエにお邪魔して、まったりしました。の巻でした。

アトリエ。という空間。


いいなあ。
欲しい。


 「自由。」

その言葉が、浮かびました。

自由。
いつだって、欲しいと願うもの。
去年は、手に入れてしまったけど。
今は一旦、手放している状態。
今は修業期間だと、我慢、我慢。

だからこそ、
募る。


「自由」のウラには、ぴったりとくっついて離れない、
「苦労」があるけど。

あらゆるすべての自分の行動が、「責任」として、ずしんとのしかかって来る、それはとても
「大変」だけど。


その解放感ったら、ない。


いつか、いつか。




* * *


いつか、また、自由を手に入れられる時が来たら。

その時こそは、まず、

「5.1chサラウンド」だ。

その時までに、次なる新技術が生まれてなければ、だけど。


まったり、ソファでだら~りと寝そべりながら、
音に包まれて。

そんなの、いいなあ。


「自由」だ。いいなあ。


そんなふうに、のびのびと、音楽が聴きたい。

やわらかく包まれながら、まったりとしていたい。





、、、という話から たまたまつながりますが、

先週の日曜日のこと。


のびのびと、

やわらかく包まれながら、まったりとしながら、

素敵な音楽を聴ける場所に、行って来たんです。

しかも
1日のうちに、2つも。



お昼は ここで、




夜は ここ。




その話は、次回に。







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