歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

一から

2011年01月21日 | 徒然 -tzure-zure-
忙しかったなあ。




月曜日 お問い合せを受け、即現場に行って、打ち合せ
火曜日 深夜までかかって見積を作り
水曜日 再び打合せをして、修正見積を作って意見のやり取り
木曜日 契約、手付金もその場で頂く


という、
トントン拍子すぎる怒濤の速さで
目まぐるしきウィークデイを駆け抜けたあと、

なかば燃え尽きかけたような グッタリ感でしたけど、

今年初にして
およそ1ヶ月ぶりの、

バレエのレッスンに、行きました、木曜日。

意気揚々。
楽しみ事なら、疲れ知らず。




ところが

あまりにも、ショックな事態。

愕然。


完全に凍結していました。

この肉体が。
せっかく地道に鍛えて、伸ばしてきてたはずの筋肉、どこいった。

「ちょっとやばいかなー、なまっちゃったかなー、」

なんて、
けっこう 浅ーい危機感で、えへへ、なんて、首をかしげて、
直視すべき真実に対し 身構えてもなかったので、


ま さ か
これほどまでとは。。。


ウワサには聞いていたけど、、
「30を越えると」伝説。。。

サーティーの肉体の衰えっぷり、、、おそるべし・・・




しかたない。

また、ゼロから出直しです。てか、マイナスからの出直しです。

ちなみに、
秋には「発表会」があるそうです。

よりにもよって
プロとかも出てしまう、本格的なイベントだそうです。


 ,,エッ ?





そんなバレエ。

毎回新しい発見があります。

昨日の、ひとつの収穫は:

「腸腰筋」
その存在でした。

ちょうようきん。と読む。


下腹部の腹筋よりももっと下の、
いわゆる股間のあそこ寸前の、ちょっと上の、脇のあたり。

ここを、「ひっこめるように拡げるように引き締めればいいのです」

ということなんだと。

今まで全然、そこを意識してなかったんだけど。

やっと、その存在がわかり。

そこを、ひっこめるように、拡げるように、引き締めてみたら、

あらま

今までとは別の体のように、シュッ!と、
なんか、背まで伸びたような、

不思議な感覚。

目からウロコ体験でした。

しかし、30年も意識していなかった部位。
まだまだ、うまく作動できやしません。そこをなんとかしようとして、うっかり、
別のところが力んでしまいます。
下腹部とか、ふともも筋とか。


むずいです先生、むずい

あまりにも笑えなくって、笑えてきます。




そんでもって、現在。

下腹部の腹筋と
僧帽筋(肩甲骨のあいだ)と 
広背筋の、腰に近い方が、
もっぱら
筋肉痛中です。

でも、姿勢は、なんか良い。

姿勢が良いと、

視線が上がり、

視界がクリアになり、

世界が、よく見える。


すれちがう人たちの様子が、よく見える。


目に光がなくて、
背中が丸まっていて、
なんか傾いていて、
うなだれていて、
あきらかに げんなり、くたびれている人の、
なんと多いことか。







そんなこんなで

節々を痛みながら、
新しい自分になったような気分の、
金曜日。

久しぶりの外現場の仕事。





昨年末から懸かっていた庭が、ようやく、
出来上がりました。

我ながら、大傑作だと思うんだけど。

まだ、あんまり見栄えはしない状態なので、
まだ無公開。
じらします。

春待ちです。
花咲き待ちです。

絶対、素敵な庭が出来たと思うんだ。
ただ、
まだなんだけど。



来る春。

その時こそ、写真に収めて、御披露したいなと思います。


でもその前に、枯れてしまっちゃ困る;と、ハラハラしつつ。

よりにもよって、
今年になって、、、いや、もう、旧年中からずいぶんと長いこと、
雪どころか、雨も降らない東京。


心配で心配で。

今日、水をたっぷり撒いてきたけれど。


どうか
頑張ってくれ。






ひと仕事終わって
ほっとした。

その後は、
お茶のお稽古。
初釜はあったけど、
稽古自体は、今年初にして、約1ヶ月ぶり。

いろいろすっぽり、忘れておりました。


これもまた、一から。




1から?

もしくは、
ゼロから?

それとも、
マイナスから?



、、よく考えたら、

一度やったことは、衰えたとて、必ずや蓄積されているのだから、

ゼロ(無)とか
マイナス(経験する以前の、無知状態)とか

そんな過去までさかのぼる なんてことは、ありえないはず。
過去にしたことは、一つたりとて、無駄にならないはず。

「無」になど、帰さないはず。



、て、
なんか難しげな哲学みたいな思考方面に行ってみましたけど。




出直しは、ゼロでもマイナスでもなく、

「一から出直し。」

昔からことわざのように言われている
そのとおりに。


一から、一から。







、、、追記、

全然関係ない余談ですけど、

今日、紅い月を見ました。

お茶の稽古に向かう、電車の窓から、ちょうど、多摩川を渡る橋の上から。

低い低いところに、
少しつぶれたような感じがまた禍々しい、
変に丸い、どす黒さもたたえた、赤。


「うわっ!」

って、

その瞬間、
そのとき悶々と考えていたあれやこれやが、
一気に消し飛んだ。


ほんとに紅い、月だった。
地平線に近い、月。

見た人、居るだろうか。



その後、
曇って、見えなくなって、

次に見た時は、もう高く昇って、
白い、いつもの、眩しい、十六夜の月。










 

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