ポンコちゃんの寝んねと起っき

　サンショさんが就寝しようとする時、ポンコちゃんは、サンショさんのベッドのド真ん中で爆睡しているので、起こしては可愛そうだと、優しいサンショさんは、自分は、別の部屋で布団を敷いて眠ることにした。
　すると、ポンコちゃん。サンショさんが敷いた布団のど真ん中で眠っている。この時点でサンショさんの心遣いは無になったのである。
　そして、ど真ん中を譲ろうとしないポンコちゃんを押す→ポンコしがみつく→爪が引っ掛かり糸が伸びるので嫌だなあと思いながら、押す→ポンコしがみつく→ポンコちゃんを押す。この輪廻は、未だ未だ続くのである。
　朝になればなったで、ポンコ掛け布団に乗っている→サンショさんは押す→ポンコ、びくともしない→布団を斜めにする→ポンコ、しがみ付く→それでも更に布団に角度を付け、ポンコを滑り落とす。
　敷き布団でも同じことが繰り返されるのだ。布団を畳むだけで、大騒動なサンショ家である。
　朝から面倒臭せー。

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