春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

捏造記事は朝日のお家芸

2005年02月07日 | 日記
NHKと朝日新聞が喧嘩している。発端は、さる1月12日の朝日の記事と、これに歩調を合わせるかのように
翌日行われた長井暁NHKチーフプロデューサーの告発会見である。朝日や長井氏が言っているように、果たして
NHKの番組制作に中川昭一・安倍晋三両代議士の政治的な圧力があったのかどうか、これが喧嘩の争点である。

朝日の記事は、4年前の平成13年1月30日にNHK教育テレビが放送したETV2001「シリーズ・戦争を
どう裁くか」の第2回「問われる戦時性暴力」に対し、中川・安倍両代議士が放送前日にNHK幹部を呼んで
「偏った内容だ」などと指摘し、番組内容の修正を命じたというもの。

当時、番組を担当していたのが永井氏。同氏の主張は朝日の記事とほぼ同じで、会見では「政治介入を受けて番組が
改編された」と涙ながらに訴えた。しかし、同日、NHKの関根放送総局長はこれを否定、「今回改めて調べた結果、
報道にあるような安倍・中川両氏から政治的圧力を受けて番組の内容が変更された事実はない」との見解を発表した。

問題の番組とはどのようなものだったのか。5年前の平成12年12月、元朝日新聞記者の松井やより氏(平成14年
死去)が主催する民衆法廷「女性国際戦犯法廷」が東京・九段会館で開かれた。この模擬裁判は、昭和天皇と日本国を
性犯罪で裁こうとするもので、判決は「昭和天皇は強姦と性奴隷強制の罪により有罪」というものだった。これを
NHKの番組で流そうとしたのが長井氏だった。

4年前のことをこの時期になぜ朝日が記事にしたのか。北朝鮮に対する経済制裁が実行の段階にきたいま、これとの
関連で記事を書いたというのが大方の見方だ。そう言えば模擬裁判には北朝鮮の工作員が2名加わっていた。

朝日が「結論ありき」の記事を平気で書くのはいまに始まったことではない。古くは伊藤律単独会見記、数年前には
沖縄珊瑚落書事件を朝日記者が起こしている。捏造記事は朝日のお家芸だ。今回の朝日の主張は嘘の上塗りとしか
言いようがない。