放浪うどん人 ☆これから うどんに 会いに 行きます。☆

うどん食べ歩きブログ
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佐藤養助 秋田店 - 稲庭うどんを求めて -

2018年02月05日 | 秋田県(稲庭うどん)

岩手県をあとにして、これから秋田県へ向かいます。

14時22分発JR田沢湖線大曲行きの普通電車に乗車しました。

この電車で、まずは大曲駅を目指します。

今回の旅、殆どの時間を電車内で過ごします。

それだけ移動の多い旅ですが、それはそれで楽しいです。

今回の旅は、私にしてみればプロローグみたいなもので、

一通り全国を巡り終え、その後に行う旅こそが、

「放浪うどん人」の本質に近づくと思っています。

いつも同じ場所に足を止めている訳にはいきません。

足の赴くままに新たな場所へ、その一歩を踏み出します。

そのため、別れが多く、友達もなかなか出来ません。

作家で歌手の戸川昌子さんがこんな言葉を残しています。

「孤独という切符を買ってでも、自由な旅人でいたい。」

この言葉こそ、今の私の生き方です。

窓の外を見ると、雪深い風景が目に飛び込んで来ました。

白い景色の中、寄り添うように建ち並ぶ家を見ていると、

こんな雪深い場所にも暮らしがあって、支え合いながら、人はしっかりと生きている・・・。

自由な旅人も好きですが、その土地に根付いて生きている人達も好きです・・・、

強さを感じます。

幾つかの駅を過ぎた時、風の音が車内に響き渡ります。

電車が雪煙を舞い上げながら走ります。

冬が遠慮しつつも、その厳しい姿をそっと覗かせます。

雪が電車に当たり、パタパタと音を立てます。

パタパタ、ビュービュー、雪の音、風の音、冬の音。

これが雪国の音・・・雪国の世界・・・。

暖房の効いた車内とはまるで別世界です。

そのギャップを、私は楽しむことにしました。(^.^) 

吹雪いたり、穏やかになったりを繰り返しながら風景が変化します。

私が乗車している車両は、私の貸切状態。

大パノラマを独り占めです。

この上ない喜び。(^^♪

15時50分頃、神代駅に到着。

この駅で5分ほど停車します。

しばらく経って、停車時間の5分を過ぎても電車が動かない・・・。

吹雪きの影響で、秋田方面から来る秋田新幹線が遅れているらしい・・・。

JR田沢湖線は、基本的に単線なのです。

新幹線の遅れを取り戻す事が優先される為、

私が乗車している電車は神代駅(神代駅は2線です)でしばらく停車するらしい・・・。

少しして、隣の線に普通電車が停車。

その電車の下の方を見ると、なんと氷柱が・・・外の寒さが伝わってきます。

新幹線が通り過ぎ、

車内では「信号が変わり次第、運転を再開します」とのアナウンスが響きます。

貸切状態だった車両でしたが、男性がひとり乗車されました。

信号はなかなか青にならず、運転士が無線で状況を確認しているのが聞こえてきます。

そして「・・・新幹線の通過を待ってから運転を再開します」とのアナウンス・・・。

また新幹線が通り過ぎ、

「信号が変わり次第、運転を再開します」とのアナウンスが再び流れる。

そしてしばらくすると、

また「・・・新幹線の通過を待ってから運転を再開します」と・・・。

そのやりとりが3回ほど続きました。

本来であれば大曲駅に16時46分に到着し、

17時22分発秋田行きの電車に乗り換えます。

結構余裕で乗り換えが出来る予定だったのですが、

時計を見るとすでに16時10分を過ぎている・・・。

この時点でかれこれ20分の遅れが・・・絶対に間に合わない・・・。

ひとつため息をつきながら、あきらめることにしました。

結局、運転が再開したのは16時24分。

34分ほどの遅れです。

外はすっかり黄昏時。

秋田に着いたあとの行動を色々考えると、

この電車の遅れは、私にとって厳しいものでした・・・。

私の気分も黄昏時でした。(^^;)

 

でも、神様は私を見放すことはありませんでした。

角舘駅に到着した時、奇跡は起こったのです。

本来この駅で、新幹線の通過待ちにより23分間停車するのですが、それが無かったのです。

思わぬところで23分近く、時間短縮となりました。(^_^)v

大曲駅には16時51分に到着。

結局、当初の到着予定時刻より、5分ほどの遅れですみました。

そして無事に17時22分発の電車に乗車する事が出来ました。

ただ、この後も雪の影響で電車は遅れがちでした。

秋田駅の3キロ手前で雪が激しくなり、

自転車と変わらないほどの速度で電車は徐行運転・・・。

結果、JR秋田駅には20分遅れでの到着となりました。

秋田駅到着後、まずは駅前のホテルへチェックイン。

ホテルに着いた途端に疲れがドッと出ました。

でも、ここで動かないわけにはいかない。

秋田県に来た目的はただ一つ、稲庭うどんを食べる事です。

次の日は朝から山形県へ向かう為、稲庭うどんを味わうのは、この日の晩しか無いのです。

だからといって、あまり体をいじめる事もしたくない・・・。

当初、3軒のお店を回る予定でしたが、1軒減らし、2軒だけ回る事にしました。

ホテルを出て、最初に訪ねたのが西武秋田店地下1階に店舗を構える

「佐藤養助 秋田店」です。

当初は、稲庭うどん発祥の地である稲庭町の「佐藤養助本店」へ行く予定だったのですが、

公共機関の交通を利用して行くには少し不便な事と、食べてみたい稲庭うどんが、

稲庭町には無く、JR秋田駅から近い場所にある事から、こちらを訪ねる事にしました。

稲庭うどんの歴史は古く、現在より353年前に遡ります。

寛文五年(1665年)、稲庭町では良質の小麦が収穫される事から、

当時の藩主が村人に命じて作らせたうどんが稲庭うどんの始まりとされています。

稲庭うどんは良質な材料と、手間暇をかけた製法により高級品として扱われ、

藩主への上納品、明治には皇室御用達の品物として扱われ、

一般の人が口にする事は余りなかったそうです。

多くの人が稲庭うどんを口にするようになったのは、

1970年代に入ってからだそうです。

1970年代と言えば、大阪万博をきっかけに、

讃岐うどんが全国へ知れ渡った年でもあります。

うどん業界にとって、1970年代は大きな節目であったと言えますね。

うんちく話はこれぐらいにして、お店の中へ入ります。

店内は広く、とても落ち着いた雰囲気のお店です。

店内奥にコの字型のカウンター席があったので、私はそこへ座りました。

注文するメニューは事前に決めていました。

私が注文したメニューは「二味せいろ」です。

ざるうどんを、醤油ダレと胡麻ダレで味わえるメニューです。

しばらく待って運ばれて来たのがこちら↓↓「二味せいろ」です。

麺が二玉あるのは嬉しい。(大盛ではなく、これで普通盛りです)

ひと玉ずつ、醤油ダレと胡麻ダレで楽しめます。

麺も艶やかで美味しそうです。(^^♪

稲庭うどんは手延べそうめんとよく似た製法で作られています。

練り、綯い、伸ばし、干しの工程を手作業で行い、完成までに数日かかります。

熟練された職人達の手によって作られるうどんなのです。

稲庭うどんは乾麺なので、保存食としても良く、お土産うどんとしても最適です。

うまく茹でれば、ご家庭でも、お店と同じものが味わえますよ。

まずは醤油ダレでいただきました。

とても細い麺ですが、弾力があり、喉越しも最高です。(^^♪

一般的に稲庭うどんの麺は、麺の内側に幾つかの気泡が存在しています。

その気泡がある事により、麺の内から反発感を出しているのです。

例えが悪いかもしれませんが、エアークッションの構造に似ています。

醤油ダレは鰹と昆布の風味が出ていて、かなり美味しかったです。(´▽`)

胡麻ダレも、胡麻の香ばしい風味がよく、酸味が抑え目で、豊かなコクがあり、

私好みの味です。

麺によく絡み、とても美味しかったです。(^^♪

生まれて初めて食べた稲庭うどん、大変満足させていただきました。

佐藤養助さん、大阪にも出店してほしいお店です。(^^)

 

↓↓メニュー。







 

 

佐藤養助 秋田店
佐藤養助 秋田店
ジャンル:稲庭うどん
アクセス:JR秋田駅西口 徒歩3分
住所:〒010-0001 秋田県秋田市中通2-6-1 秋田西武B1(地図
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情報掲載日:2018年11月18日

 



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