先日、岐阜県多治見市を訪ねました。
岐阜県のご当地うどん「香露(ころ)うどん」を食べたかったのです。
私がJR中央本線多治見駅に到着したのは午前11時を少し回ったところでした。
駅から香露うどん発祥のお店「信濃屋」さんまでは徒歩で10分程度。
開店時間は午前11時30分・・・時間に余裕があるので、のんびりゆっくりと歩く事にします。
駅の改札を抜けると、北口と南口の両出入口があります。
北口からですと、お店までは少し遠回りになるため、南口からお店へ向かう事にしました。
南口に向かうと、下り階段が2か所あります。
私はエスカレーターが設置されている側から下りました。
エスカレーターを下ると、あとはそのまま真っ直ぐ、線路に沿うような形で歩いていけばOK。
線路沿いに歩いて行くと、途中でちょっとした上り坂があり、その坂を上がると踏切があります。
お店は踏切を渡ったすぐの所。
お店のすぐ向かいには「多治見トロン温泉千の湯」という温泉施設があります。
その施設のガレージには↓↓水神様が祭られていました。
結構インパクトが強かったので、思わず撮影してしまいました。
水神様から、ほんの少し目を動かすと、目的のお店が見えます。
↓↓「信濃屋」さんです。
開店時間の15分ほど前に到着したのですが、すでに暖簾がかかっていました。
もう開店しているのかな?
そう思い、出入口扉を開けると、店内には誰もいない・・・。
声を掛けてみると、厨房とお店を隔てている扉が開き、そこから女将さんが顔を出しました。
「品物をお出し出来るのは11時30分からになりますけど、
それで良ければ(お店の)中でお待ちくださって結構ですよ。」との事。
そのお言葉に甘え、お店の中で待たせてもらう事にしました。
お店は奥に長く、出入口扉を開けてすぐの土間に4人掛けのテーブルが1卓。
土間の段になっている所が座敷となっていて、そこにはテーブルが2卓。
土間の奥、四畳半(だと思う)の座敷があり、さらにその奥にも座敷があるようでした。
30名ほど収容可能だと思います。
女将さんが「お茶はそこにありますから、ご自分で入れて飲んで下さいね。」と。
お茶だけはセルフになっていました。
私はお茶を湯飲みに入れ、席に座り、しばらくぼんやりとしていました。
当初は私の他にお客さんがいなかった為、とても静かで、空間をひとり占めでした。
店内に漂う古民家独特の木の香りが、すぅ~っと鼻を抜けていきます。
その何処かしら懐かしい香りに、私は母の故郷を思い出しました。
でも、懐かしさに浸る時間は、ほんのわずかな間でした。
ほどなくして、次々とお客さんが入店。
私が入店してから10分ほどの間に、すべての席が埋め尽くされました。
そうそう、初めてお店に来られる方は、相席になる事を覚悟で来店して下さいね。
開店5分前、女将さんが注文を取りにこられました。
メニューは↓↓こちらです。
メニューは三種類で以下の通りです。
・うどん(温) 並盛660円(小盛330円)
・香露かけうどん(冷) 並盛660円(小盛330円)
・支那そば 並盛880円(小盛440円)
以上です。
私は「香露かけうどん(並)」を注文しました。
他のお客さんの注文を聞いていると「香露かけうどん」の他に、
「支那そば」を注文するお客さんが多かったです。
こちらのお店は、ラーメン通の間でも話題になっているお店のようです。
うどんの出来上がりを待っている時でした、
お店の柱時計がボ~ンと11時30分の時を告げたのです。
そのボ~ンという音、私にとって懐かしい音なのですが、若い子達はその音に驚いていました。
その様子を傍から見ていて可笑しかったのと、
今の若い子にこの音が通じないという寂しさで、私は少し複雑な気持ちになりました。
時代が変わっても、「時」に流されず、奏で続ける「音」があることを知ってほしいですね。
そんな事を思っていると、注文した「香露かけうどん」が運ばれて来ました。
一見、伊勢うどんのように見えます。
良い香りが漂う出汁から、まずは飲んでみました。
見た感じでは醤油が効いているように思えるのですが、そうではなく、
しっかりと鰹の風味がする美味しい出汁です。(^v^)
溜り醤油を使っている事もあり、伊勢うどんのタレに近い味がします。
ただ、伊勢うどんはタレですが、香露うどんは出汁です。
その為、さっぱりとした味に仕上がっています。
最後まで美味しく飲み干すことの出来る出汁です。
麺は1時間ほどかけて茹でられています。
コシはありませんが、モチモチとして、口の中でとろけるような食感が、
案外とクセになりそうです。
伊勢うどんの麺に近い感じです。
ただ、タレではなく、出汁で味わう分、香露うどんの方が麺そのものの旨味を堪能出来ます。
これこそが香露うどんなんですね。(^^♪
信濃屋さんの香露うどんを食べてみて思いました。
信濃屋さんで培われた製法、そして味こそが香露うどんなのだと・・・。
冷たい出汁を麺にかければ香露うどんになると、
そんな感じで単純に考えてはいけないと思います。
信濃屋さんから生まれた香露うどんを、しっかりと継承する事が大切な事だと思います。
食べ終えて表に出ると、テレビクルーの姿が・・・。
テレビで紹介されると、忙しくなるだろうなぁ・・・。
「香露かけうどん」とても美味しかったです。
信濃屋麺類店
ジャンル:麺類店
アクセス:JR中央線多治見駅 徒歩10分
住所:〒507-0027 岐阜県多治見市上野町3-46(地図)
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情報掲載日:2018年11月18日
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