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信濃屋 - 香露(ころ)うどん発祥の店 -

2017年04月25日 | 岐阜県(香露うどん・その他)

先日、岐阜県多治見市を訪ねました。

岐阜県のご当地うどん「香露(ころ)うどん」を食べたかったのです。

 

私がJR中央本線多治見駅に到着したのは午前11時を少し回ったところでした。

駅から香露うどん発祥のお店「信濃屋」さんまでは徒歩で10分程度。

開店時間は午前11時30分・・・時間に余裕があるので、のんびりゆっくりと歩く事にします。

駅の改札を抜けると、北口と南口の両出入口があります。

北口からですと、お店までは少し遠回りになるため、南口からお店へ向かう事にしました。

 

南口に向かうと、下り階段が2か所あります。

私はエスカレーターが設置されている側から下りました。

エスカレーターを下ると、あとはそのまま真っ直ぐ、線路に沿うような形で歩いていけばOK。

 

線路沿いに歩いて行くと、途中でちょっとした上り坂があり、その坂を上がると踏切があります。

お店は踏切を渡ったすぐの所。

 

お店のすぐ向かいには「多治見トロン温泉千の湯」という温泉施設があります。

その施設のガレージには↓↓水神様が祭られていました。

 

結構インパクトが強かったので、思わず撮影してしまいました。

水神様から、ほんの少し目を動かすと、目的のお店が見えます。

↓↓「信濃屋」さんです。

 

開店時間の15分ほど前に到着したのですが、すでに暖簾がかかっていました。

もう開店しているのかな?

そう思い、出入口扉を開けると、店内には誰もいない・・・。

声を掛けてみると、厨房とお店を隔てている扉が開き、そこから女将さんが顔を出しました。

「品物をお出し出来るのは11時30分からになりますけど、

それで良ければ(お店の)中でお待ちくださって結構ですよ。」との事。

そのお言葉に甘え、お店の中で待たせてもらう事にしました。

 

お店は奥に長く、出入口扉を開けてすぐの土間に4人掛けのテーブルが1卓。

土間の段になっている所が座敷となっていて、そこにはテーブルが2卓。

 

土間の奥、四畳半(だと思う)の座敷があり、さらにその奥にも座敷があるようでした。

30名ほど収容可能だと思います。

 

女将さんが「お茶はそこにありますから、ご自分で入れて飲んで下さいね。」と。

お茶だけはセルフになっていました。

 

私はお茶を湯飲みに入れ、席に座り、しばらくぼんやりとしていました。

当初は私の他にお客さんがいなかった為、とても静かで、空間をひとり占めでした。

店内に漂う古民家独特の木の香りが、すぅ~っと鼻を抜けていきます。

その何処かしら懐かしい香りに、私は母の故郷を思い出しました。

 

でも、懐かしさに浸る時間は、ほんのわずかな間でした。

ほどなくして、次々とお客さんが入店。

私が入店してから10分ほどの間に、すべての席が埋め尽くされました。

そうそう、初めてお店に来られる方は、相席になる事を覚悟で来店して下さいね。

開店5分前、女将さんが注文を取りにこられました。

メニューは↓↓こちらです。

 

メニューは三種類で以下の通りです。

・うどん(温) 並盛660円(小盛330円)

・香露かけうどん(冷) 並盛660円(小盛330円)

・支那そば 並盛880円(小盛440円)

以上です。

私は「香露かけうどん(並)」を注文しました。

他のお客さんの注文を聞いていると「香露かけうどん」の他に、

「支那そば」を注文するお客さんが多かったです。

こちらのお店は、ラーメン通の間でも話題になっているお店のようです。

 

うどんの出来上がりを待っている時でした、

お店の柱時計がボ~ンと11時30分の時を告げたのです。

そのボ~ンという音、私にとって懐かしい音なのですが、若い子達はその音に驚いていました。

その様子を傍から見ていて可笑しかったのと、

今の若い子にこの音が通じないという寂しさで、私は少し複雑な気持ちになりました。

時代が変わっても、「時」に流されず、奏で続ける「音」があることを知ってほしいですね。

そんな事を思っていると、注文した「香露かけうどん」が運ばれて来ました。

 

一見、伊勢うどんのように見えます。

良い香りが漂う出汁から、まずは飲んでみました。

 

見た感じでは醤油が効いているように思えるのですが、そうではなく、

しっかりと鰹の風味がする美味しい出汁です。(^v^)

溜り醤油を使っている事もあり、伊勢うどんのタレに近い味がします。

ただ、伊勢うどんはタレですが、香露うどんは出汁です。

その為、さっぱりとした味に仕上がっています。

最後まで美味しく飲み干すことの出来る出汁です。

 

麺は1時間ほどかけて茹でられています。

コシはありませんが、モチモチとして、口の中でとろけるような食感が、

案外とクセになりそうです。

伊勢うどんの麺に近い感じです。

ただ、タレではなく、出汁で味わう分、香露うどんの方が麺そのものの旨味を堪能出来ます。

これこそが香露うどんなんですね。(^^♪

信濃屋さんの香露うどんを食べてみて思いました。

信濃屋さんで培われた製法、そして味こそが香露うどんなのだと・・・。

冷たい出汁を麺にかければ香露うどんになると、

そんな感じで単純に考えてはいけないと思います。

信濃屋さんから生まれた香露うどんを、しっかりと継承する事が大切な事だと思います。

 

 

食べ終えて表に出ると、テレビクルーの姿が・・・。

テレビで紹介されると、忙しくなるだろうなぁ・・・。

「香露かけうどん」とても美味しかったです。

 

信濃屋麺類店
信濃屋麺類店
ジャンル:麺類店
アクセス:JR中央線多治見駅 徒歩10分
住所:〒507-0027 岐阜県多治見市上野町3-46(地図
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情報掲載日:2018年11月18日

 



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