放浪うどん人 ☆これから うどんに 会いに 行きます。☆

うどん食べ歩きブログ
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味愉嬉(みゆき)食堂 - 味の変化を楽しむごまだしうどん -

2018年10月07日 | 大分県(ごまだしうどん)

平成30年10月5日

台風25号が沖縄県を暴風域に巻き込みながら北上している最中、

私は福岡県の小倉から大分県へ向かおうとしていました。

私の旅には悪天候がつきものなので、こういう状況には慣れている・・・。

とはいうものの、この旅の拠点である小倉へ、無事に戻って来られるかが些か不安でした

今回の旅は、結婚27周年を記念しての旅です。

10月4日に福岡県北九州市小倉を訪ねました。

前回までにアップしている九州の旅とは、また別の旅になりますので悪しからず。m(__)m

カミさんと一緒の旅行ですが、10月5日だけは別行動をしました。

私は大分県へ、カミさんは趣味の工場直売店巡り。

午前8時33分JR小倉発宮崎空港行き、にちりんシーガイア7号に乗車。

この電車で大分県佐伯市を目指します。

前日の4日から九州へ入っていますが、これまで雨に降られる事はありませんでした。

このまま、雨風が強くならなければ良いが・・・。

どんよりした空の下を電車は走ります。

やがて大分県に差し掛かった時、猛烈な雨が降って来ました。

河川の増水や、土砂崩れなどで電車が止まらないように祈るばかり・・・。

そして、小倉を離れてから約2時間30分、無事にJR日豊本線佐伯駅に着きました。

この駅から目的のお店までは徒歩15分ほど。

大雨だったらタクシーを利用するつもりでしたが、駅に着いた途端、雨が上がっていました。

雨が降っていないのなら、その土地の空気を味わう為に、私は歩きます。

徒歩15分程度なら、大した距離ではありません。

意気揚々と歩いたわけですが・・・、駅を離れてから2分ほどしてゲリラ豪雨に遭遇。

非常に強い雨風に、傘は通用せず、服はびしょ濡れ、防水用のスニーカーにも雨水が入ってくる始末。

もう泣くかも・・・。(T_T)

1分ほど、その状態が続いたのち、ピタッと雨が上がりました。

今回の旅で、ここまで酷い雨風に晒されたのは、後にも先にもこの時だけでした。

47都道府県のすべてで、うどんを食べる事を目的に、旅をしている私ですが、

実はこの大分県でコンプリートなのです。

なので、このゲリラ豪雨は、神様からのご褒美だと私は思う事にしました。

何かを成し遂げるのは、そんなに簡単なものじゃない。

辛い状況でも、信念を曲げずに突き進まないと、何も成し遂げられない。

神様から、そう教えられたような気がします。

だから、この47都道府県の食べ歩きは、私にとって大きな勲章になるのです。

その勲章を手に入れるべく、私が訪ねたお店は↓↓こちら「味愉嬉食堂」さんです。

このお店でうどんを食べれば、47都道府県すべてで、うどんを食べた事になります。

店内に入り、目の前のカウンター席に座りました。

と、その瞬間、店主が「どこから来られたんですか?」と。

私が「大阪からです。」と応えると、いきなり↓↓このようなパンフを私の目の前に置かれました。

「応募はがきのアンケートに応えて、そこへ投函して下さい。抽選で10万円が当たります。」との事。

どのようなキャンペーンかについては下記のURLにアクセス願います。

「三味同心 どすこい佐伯!」http://saiki-kankou.com/news/2018/09/2500

このお店で「ごまだしうどん」を食べれば応募の権利があるようです。

さて、店内の様子ですが、カウンター席と小上がりの座敷あります。

店主が明るい感じの人なので、その雰囲気がそのまま店内に反映されています。

厨房とカウンターの距離感がよく、店主と話がしやすいです。

このお店で私が注文したのは、この町の郷土料理である「ごまだしうどん」です。

「ごまだし」とは、佐伯市の特産品で、万能の調味料なのです。

漁の盛んな佐伯では、「えそ」という魚がよく獲れるそうです。

その「えそ」を手間暇かけて捌き、それを焼いて身をほぐし、

炒った胡麻、醤油、みりんなどを加えてペースト状したのが「ごまだし」です。

佐伯市では、どの家庭でも自家製の「ごまだし」を置いてられるそうです。

(ごまだしを)ご飯に載せて食べたり、鍋料理や、素うどんに入れて食べたりするそうです。

「ごまだしうどん」は、佐伯市の一般家庭で、当たり前のように食されているうどんなのです。

「ごまだしうどん」の専門店は無いそうで、主に食堂やお寿司屋さん、鮮魚店などで提供されています。

今回私が訪ねた「味愉嬉食堂」さんは、「ごまだしうどん」を提供する代表的なお店です。

「ごまだしうどん」は、素うどんにごまだしを入れて食べる「かけ」が一般的な食べ方ですが、

こちらのお店では「つけ麺」としての食べ方を薦めています。

しばらく待って運ばれて来たのが↓↓こちら。

なかなか賑やかな展開です。

↓↓ごまだしと豆乳。

↓↓柚子胡椒とカボス

これらの薬味を使い、「ごまだしうどん」を楽しみます。(^^♪

↓↓お湯に入ったうどん。(釜揚げとも湯だめとも言い難いので、この表現にしました。)

写真を撮っていると、店主がごまだしをつけダレ用の器に入れ、うどんが入っている丼から、

お湯をスプーンで2杯すくい、つけダレ用の器に入れてタレを作って下さいました。

お湯とごまだしを掻き混ぜて、そこに麺をつけて食べます。

これがとても美味しい!!(^^♪

ごまの香ばしい味と、魚介の風味が口の中で広がります。

モチモチな麺にも良く絡まり、本当に美味しい!!

柚子胡椒を加えてみました。

柚子の香りと、辛子のピリッとした感じがさらに食欲をそそります。

そこへカボスのしぼり汁を入れると、すっきりとした酸味が味を豊にします。(´▽`*)

最後は豆乳を・・・、

ごまの風味と、豆乳はベストマッチですね。

まろやかな味へと変化して、ほどよい甘味が口の中を落ち着かせてくれます。

味愉嬉食堂さんの「ごまだしうどん」、とても満足のいくものでした。

味の変化を思う存分楽しむ事が出来ました。

本来なら、お湯に入ったうどんの丼の中へ、ごまだしを入れて「かけ」として味わえたはず。

今回、お店をあとにしてから、その事に気づきました。(^-^;

次回訪問時の楽しみにとっておきます。

あと、店主との会話も楽しかったので、今度はもっとのんびりと過ごせればと思います。

今回は台風の影響があり、小倉へ早く戻らねばと、すこし慌てていました。(^^ゞ

さあ!この味愉嬉食堂さんで「ごまだしうどん」を食べた事により、全国制覇の勲章を手にしました。

うどん好きな方で、全国を食べ歩く人はまだまだ数が少ないのです。

全国を食べ歩けば分かります、香川県民が讃岐うどんを誇りに思っているように、

その土地土地には、それぞれに根付いているうどんがあり、そしてその土地の人は、

その郷土のうどんを大事にし、誇りに思っています。

また、その土地の環境によって、うどんは変化・進化を遂げています。

私はまだまだ未知なるうどんと出会いたいと思っています。

なのでこれからも旅は続けます。

 

 

味愉嬉食堂
味愉嬉食堂
ジャンル:飲食店
アクセス:JR日豊本線佐伯駅 車で5分
住所:〒876-0854 大分県佐伯市中村南町7-25(地図
周辺のお店のネット予約:
魚民 佐伯長島町店のコース一覧
コロッケ倶楽部 佐伯店のコース一覧
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 佐伯×うどん
情報掲載日:2018年11月18日

 



2 コメント

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たまたまですが… (喧嘩太鼓)
2018-10-08 21:11:03
うどん人さんが味愉嬉さんに訪問されている時に、偶然その場に居てました!

この出会い(一方的ですが)を機にブログを楽しみにさせて頂ければと思います。
僕は奈良からの単身赴任で九州に来ているので、奈良のうどん屋さん情報を心待ちにしています。

ちなみに、鈴庵さんはかなりの行きつけです。
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Re:たまたまですが… (tati)
2018-10-08 21:32:33
喧嘩太鼓さんへ

はじめまして。
コメントありがとうございます。(^^)

喧嘩太鼓さんのコメントを読ませて頂いて、少し不思議な気分です。(^^)
あの時、同じ空間にいらっしゃったとは…。
これも何かのご縁です。
どこかでお会いする事があれば、声をかけて頂ければと思います。

鈴庵さんへよく行かれるのですね?
大将に宜しくお伝え願います。
私も折を見て、鈴庵さんへ伺いたいと思います。(^。^)
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