この日は久しぶりに大阪・千日前を訪ねました。
今の若い世代にはあまり知られていないかもしれませんが、かつて千日前には墓地や火葬場、刑場が存在していました。
当時は『千日墓地』と呼ばれ、東側には無縁仏の骨が積み上げられた場所があり、風が吹くとその塵が周囲に飛散していたそうです。
明治4年以降、刑場が廃止され、墓地も阿倍野へ移設されました。
明治18年には阪堺鉄道(現:南海電鉄)難波駅が開業し、その頃から千日前は繁華街として賑わい始めました。
太平洋戦争中の空襲で千日前周辺は焼け野原となりましたが、戦後、復興を遂げ、現在のような賑わいを取り戻しています。
今回紹介する「天政」さんは、戦後から高度成長期にかけての混沌とした時代に開業されたお店です。
周辺にはカレーで有名な「自由軒」さんや、洋食「重亭」さんなど、大阪を代表するお店があります。
ちなみに「自由軒」さんですが、ダウンタウンの松本人志さんが「自由軒」さんのチキンライスがお気に入りで、自身が作詞したクリスマスソング「チキンライス」のモデルにもされています。
実はこの日、健康診断で難波を訪れていました。
健診が意外に早く終わったため、早い時間に開いているうどん屋さんをネットで検索したところ、「天政」さんがヒットしました。
「天政」さんはアーケード商店街「難波センター商店街」内にあり、「ビックカメラなんば店」の隣に位置します。
「自由軒」さんや「重亭」さんと並び、「天政」さんも大阪を代表するお店だと知っていたので、訪れることにしました。
時計を見ると午前10時を少し過ぎたところでした。
朝食には遅く、昼食には早い中途半端な時間ですが、それにも関わらず店内は満席でした。
ただし、回転率が早いため、ほとんど待たずに店内に入ることができました。
↓↓メニュー。
今回私が注文したのは、この店の人気メニュー「肉うどん」と、もう一つ人気の「かやくご飯」です。
料理もほとんど待たずに提供されました。
まずは「肉うどん」。
牛肉がたっぷりと入っていて嬉しくなります!(^O^)
出汁を飲んでみると、鰹と昆布の風味がしっかりと感じられ、牛肉の旨味も加わって実に美味しい!!(^^♪
後味がさっぱりとしているのも良い!
牛肉も柔らかく、薄くスライスされているので、麺と一緒に口に運ぶことができます。
麺の食感とお肉の味が同時に楽しめるのも良い!(^^)v
麺は細くて柔らかく、スルスルと啜り心地が良い滑らかな麺です。
これぞ大阪のうどんといった感じで、大阪人の心に響きながら、どこか懐かしさも感じさせます。
こうした麺を提供していたお店が、私の若い頃には大阪のあちらこちらにあったなと、感慨深く思い出しました。
今では純粋な大阪うどんを味わえるお店が少なくなったように感じます。(^^)
かやくご飯は、炊きたてのご飯に旨味がしっかり染み込み、ほんのり甘く深い味わいが広がります。
何杯でもいけそうな美味しさでした!!(^^♪
「安くて・早くて・うまい」の看板は本物でした!(^O^)
天政さんの「肉うどん」と「かやくご飯」、大変満足させて頂きました!(^^)v
「肉うどん」の他に「カレーうどん」を注文される方が多かったので、次回は「カレーうどん」に挑戦したいと思います。(^^)
天政
〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波3丁目3−3
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