昨年の10月に九州へ出かけて以来、遠出をしていませんでしたが、
今年に入り、どこか遠出をしたくてウズウズし、2月の3連休に1泊2日で出かける事にしました。
午前6時50分発さくら543号鹿児島中央行きの新幹線に乗車しました。
「またか!」と思われるかもしれませんが、目的地は福岡県です。
うどんを愛する者として、どうしてもこの地を避けて通る訳には行きません。
うどん発祥の地(諸説あり)でもありますし、多くの名物うどんの発祥の地でもあります。
前にも記載しましたが、現在、関西で流行の兆しを見せている「うどん居酒屋」という文化も、
福岡県ではすでに定着しています。
福岡県民は、麺類好きな県民なのです。
故に、博多ラーメンなど本格的なラーメン店も多く、そしてうどん屋さんも多い土地なのです。
そういう土地のうどんを食べ歩きたい!
うどんという文化をもっと知りたい!
その思いを持って、今回私は福岡県を目指しました。
JR小倉駅に到着したのは9時10分、そこから在来線に乗換えました。
JR日豊本線新田原行きの電車に乗車。
乗車すること11分、到着したのが安部山公園駅です。
実はこちらの駅には昨年10月にも訪ねています。
カミさんが行きたいと言っていた工場直売のお店があったからです。
その時と全く同じ道を歩きました。
駅から歩くこと約15分。
目的のお店へ到着。
今回1軒目に訪ねたお店は↓↓こちらです。
「元祖どきどきうどん」さんです。
「どきどきうどん」を看板に掲げる事の出来るお店です。
「どきどきうどん」については前にこちらの記事で説明させていただきましたが、
少し補足させていただきます。
「どきどきうどん」の発祥店ですが、小倉北区黄金町にあった「清水うどん」さんが発祥店です。
「清水うどん」さんはすでに閉店されていますが、店主だった清水ハナヨさんの味を引き継いだのが、
ハナヨさんの遠縁にあたる「元祖どきどきうどん」の経営者山本賢治さんと板部繭さんらです。
ハナヨさんから引き継いだ味を守る為に「どきどきうどん保存会」を立ち上げ、
「元祖どきどきうどん」、「どきどきうどん」を商標登録されています。
商標登録については、保存会が認める味であれば、無償で商標の使用を認めているとの事です。
さあ元祖の味、どんな味なのか楽しみです。(^-^)
店内に入りますと、室内の両側にカウンター席があり、中央にテーブル席が1卓。
そして店舗奥が厨房となっていました。
私が訪ねた時は、女将さん一人のワンオペ状態でした。
女将さんが注文を訊いて下さいます。
↓↓メニュー
「肉肉うどん」を食べたいところでしたが、後の事を考えて「肉うどん(定番)」を注文。
注文を訊いてからお肉が煮込まれます。
しばらく待って「肉うどん」が運ばれて来ました。
黒い出汁に、ゴロゴロと載っている牛ホホ肉。
おろし生姜はテーブル上に用意されておらず、うどんと一緒に運ばれて来ます。
テーブル上には辛さレベルの違う唐辛子がそれぞれ用意されていました。
まずは出汁から飲んでみました。
醤油ベースの出汁は、コクと甘味があります。
くどさは無く、意外とさっぱりとして飲みやすい出汁です。
すき焼きの汁に似た感じで美味しいです。(^^♪
牛ホホ肉は、コリコリとした食感と、程よい軟らかさが良いですね。
旨味たっぷりで美味しいです。(^-^)
麺はモチモチ感がよく、少し硬さのある麺です。
その麺には出汁がしみていて、すき焼きに入っているうどんを食べているような味わいでした。
この麺ありです。(^^♪
麺を少し食べたところで、おろし生姜を入れます。
スプーン2杯分が頃合いよろしいそうです。
小倉の肉うどんは、生姜を入れると美味しさが増します。
この味の変化、是非とも現地で味わってほしいと思います。
元祖どきどきうどんさんの「肉うどん(定番)」、大変満足させていただきました。(^^♪
このところ思う事があります。
終戦直後に誕生した名物うどんの素晴らしさを・・・。
食糧難の時代、安価で美味しくて、満腹感を与える食べ物として、そこにはうどんがありました。
戦争を乗り越えて来た国民に、うどん屋店主が寄り添い、その中から名物うどんが誕生しました。
愛媛県の鍋焼きうどん、広島県の細うどん、福岡県の焼うどんや肉うどん・・・。
他人への思いやり、他人の人生に寄り添ったところから誕生したうどんは、
未来永劫に引き継がれていくものと、私は信じています。
ジャンル:うどん
アクセス:JR日豊本線(西小倉-佐伯)安部山公園駅 徒歩15分
住所:〒800-0251 福岡県北九州市小倉南区葛原5-6-40(地図)
周辺のお店のネット予約:
情報掲載日:2019年3月2日
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