先週の記事からの続きです。
江田島から呉に戻った私は、
ご当地うどんを食べに、港とは反対の方向へ歩きました。
江田島ではとても慌ただしい時間を過ごしましたが、ようやくのんびりした気持ちに・・・。
呉の街をゆっくりと歩きます。
知らない街を歩くのは、本当に気分がいい!
私という存在を、真っ白にしてくれます。
まるで透明人間になったような、そんな気持ちです。
20分ほど歩いて、ようやくお店の案内板が見えました。
傍らには、お店の専用駐車場があり「細うどん」の幟がゆらゆらと風になびいていました。
呉のご当地うどんは「細うどん」です。
戦時中、忙しく働く港の労働者や軍人の為に、少しでも早く食べてもらえるよう、
麺を細く切り、湯で時間を短くした事が「細うどん」の始まりとされています。
私が今回訪ねたお店は「細うどん一心」です。
こちらのお店が細うどん発祥の店と言われています。
お店が創業したのは昭和16年、かれこれ74年も営業されている事になります。
第二次世界大戦中、空襲でお店は全焼、しばらく屋台で営業をされていた事もあったそうです・・・。
現在の店主は3代目で13年前に先代から引き継いだとの事。
どのような事情があったのかは分かりませんが、先代からは満足な引継ぎがされなかったようで、
一心本来の味を取り戻すのに苦労されたそうです。
味を守り、未来へ残そうとする想いが心に伝わって来ます・・・。
店内は老舗のうどん屋さんらしい造りで、なんだか懐かしい気持ちにさせてくれます。
テーブル席の傍らに座り、メニューを拝見しました。
↓↓ メニューです。
私は「肉うどん」を注文しました。
注文して2分も経たないうちに「肉うどん」がテーブルに運ばれて来ました。
さすがですね。
出汁は熱々でカメラのレンズが曇ってしまい、撮影するのに一苦労でした。
うどんには、肉以外にネギと、とろろ昆布がトッピングされています。
さっそく出汁から頂きます。
この出汁、そうとうなものです!
かなり絶品な出汁です。
一度口に入れると、そのまま一気に飲み干したくなるほど素晴らしい出汁です!
節の旨味が効いた出汁で、わたくし、感動してしまいました。
「細うどん」と言われるだけあって、当然、細い麺です。
軟らかい麺ですが、ブツブツ切れる事なくズズズといけます。
一心さんの出汁は本当に絶品で、一心さんでしか出せない味だと思う。
「味を守る」という言葉、最近ではあまり耳にしなくなったような気がします・・・。
一心さんのように味を守り続ける事、なんだか大切な事ように私は思えます。
一心
ジャンル:うどん
アクセス:JR呉線呉駅 徒歩12分
住所:〒737-0811 広島県呉市西中央5-1-12(地図)
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情報掲載日:2018年11月22日
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