海津屋さんを後にした私は、次に1キロ先のお店を目指しました。
海津屋さんと同じく氷見うどんのお店です。
本来であれば自転車に乗って行く道だったのですが、
前回の記事で書いたとおり、レンタサイクルの営業が停止されていた為、私はひたすら歩きました。
おかげ様で足が鍛えられ、筋肉もカッチカチです。(^-^)
ほどなくしてお店が見えて来ました。
訪ねたお店は「氷見手延うどん あけぼの庵」です。
なかなかの人気店だそうです。
店内に入りますと、まずはお土産品コーナーがあり、
そのお土産品コーナーの隣にイートインスペースが設けられています。
私はカウンター席に腰を下し、目の前にあったメニューブックを開けました。
↓↓ メニューです。
こちらのお店は氷見牛にこだわりを持っているようなので、私は「氷見牛の肉うどん」を注文。
注文を訊いてから麺を湯がいてくれます。
しばらく待って氷見和牛を使った肉うどんが運ばれて来ました。
パッと見た感じ、お肉の量が少ないような・・・。
出汁を少し飲んでみますと・・・。
う~ん・・・少し苦味のある出汁です・・・。
かつお???
う~ん・・・これまで味わった事のないような出汁です。
結構クセのある出汁ですから、好みが分かれるかもしれませんね・・・。
麺は美味しいですね。
伸びとコシの良い麺です。
ただ、氷見うどんの場合、個人的には温よりも冷の麺の方が良いかなと思いました。
なので、肉うどんでは無く、冷のぶっかけにすれば良かったかな・・・。
お肉はお店が自信を持っているだけあって、とても美味しいです。
旨味たっぷりです。
ただ、もう少し量があればなぁ・・・ちょっと物足りなさを感じました。
お店を出てから少しばかり後悔・・・冷の麺にすれば良かった・・・。
このお店には、もう一度再訪しよう・・・。
お店を後にして、私は氷見海岸の方向へ歩き出しました。
もう随分と歩いて来ましたが、まだまだ道は長い。
富山県氷見市には、有名な漫画家の生家があります。
私はその生家を目指しました。
有名な漫画家というのは藤子不二雄A(安孫子 素雄)氏の事です。
代表作には「笑ゥせぇるすまん」「怪物くん」「プロゴルファー猿」などがあります。
私の場合、それら代表作よりも、藤子不二雄A氏の自伝的作品「まんが道」や、
映画にもなりましたが「少年時代」という作品を好んで読んでいました。
読んでいましたと言うよりも、今でも時折読み返しています。
「少年時代」という作品は本当に大好きで、多くの人に読んでもらいたい作品です。
第二次世界大戦末期、疎開先の小学校で、タケシという二面性を持つ少年を中心に、
学校内で起こる権力争いの中、そこに巻き込まれ、翻弄する少年の姿を描いた作品です。
本当に素晴らしい作品です。
その「少年時代」の舞台が、この富山県なのです。
今向かっている藤子不二雄A氏の生家はお寺で「光禅寺」といいます。
「少年時代」の中で「光禅庵」という尼寺が登場するのですが、
名前はこの「光禅寺」からとったものと思われます。
しばらく歩いていると、橋の形をしたカラクリ時計なるものが目の前に現れました。
ここから光禅寺まではすぐです。
すぐと言っても、周囲にはいくつかお寺らしき建物があり、少しばかり迷ってしまいました。
iPhoneのナビと睨めっこしてようやく辿り着きました。
↓↓ 藤子不二雄A氏の生家、光禅寺です。
門前で写真を撮っていると、「撮ってあげましょうか?」と後ろから声がしました。
その方向に目をやると中年男性の方がひとり立っている。
少し戸惑いながらも、私はその言葉に甘える事にした。
で、その男性の方ですが、
藤子不二雄A氏のお知り合いで、仕事の傍ら観光ボランティアをされているそうです。
ご丁寧にお寺の案内と、藤子不二雄A氏にまつわるお話をして下さいました。
ありがたいですね。
ひと通りの説明を終えると、ボランティアの男性は「どうぞ楽しんで下さいね」と言って、
去って行きました。
あらためてお寺の中をウロウロします。
お寺の境内はそんなに広くはないですが、↓↓このような楽しい石像があります。
藤子不二雄A氏の代表作に登場する主人公たちです。
お寺の隣には現住職の自宅があり、観光ボランティアの方の話では、
この自宅内には手塚治虫氏と藤子不二雄(安孫子素雄・藤本弘)のおふたりが、
漫画を書くのに使用された机が保管されているとの事です。
そう、あのトキワ荘で使われていた机です。
藤子不二雄のふたりがまだ売れていない頃、手塚治虫氏が敷金を肩代わりし、
自身が漫画を書くのに使用していたトキワ荘のひと部屋を、机を残したまま、
藤子不二雄のふたりに譲ったのは有名な話です。
その机がここにあるというのです。
お願いすれば見せて頂ける事もあるそうです。
先ほどボランティアの方が「ちょっとお願いしてみましょうか?」と話されたのですが、
ちょうどその時、自宅から住職の奥様が出てこられ、お出かけするところでした。
なので、残念ながら見る事が出来ませんでした・・・ほんと残念・・・。
見たかったなぁ・・・。
少し後ろ髪をひかれる気持ちでお寺を後にしました。
そして、まんがロードという通りに出ました。
思いのほか賑わいがなく、閑散とした商店街です・・・。
所々に藤子不二雄A氏のキャラクターオブジェが飾られていました。
比べてはいけないのかもしれないけど、鳥取県境港の水木しげるロードとは段違いです・・・。
水木しげるロードは街ぐるみで盛り上がっていて、すごく賑わっていましたが、
こちらは街ぐるみという感じでは無い・・・。
あそこまで盛り上げるつもりは無いのかもしれないですが、これではかなり中途半端な気がします。
なんとか良い方向で盛り上がりを見せてほしいと思いました。
JR氷見駅に到着です。
駅前には小さな映画館があります。
いいなぁ~、こういう映画館で古い作品を観賞したいな~。
「風と共に去りぬ」とかチャップリンの「ライムライト」なんか観たいな~。
ここでも後ろ髪を引かれてしまう・・・。
一ヶ月ぐらい休みがほしいな~!!!
残念ながら、限られた時間の中での旅です。
忍者ハットリくん列車に乗車し、私は新潟県へ足を向けました。
〈おまけ画像〉
↓↓ハットリくん列車の車内画像
↓↓私の愛読書、藤子不二雄A氏の「少年時代」と、柏原兵三氏の自伝的作品「長い道」です。
「少年時代」の原作は、柏原兵三氏の「長い道」という小説なのです。
両作品は共に素晴らしい作品ですから、機会があれば読んで頂ければと思います。
住所 富山県氷見市窪491
電話番号 0766-91-3511
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます