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うどん食べ歩きブログ
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氷見手延うどん あけぼの庵 ー 長い道 ー

2015年04月17日 | 富山県(氷見うどん・もつ煮込うどん・その他)

海津屋さんを後にした私は、次に1キロ先のお店を目指しました。

海津屋さんと同じく氷見うどんのお店です。

本来であれば自転車に乗って行く道だったのですが、

前回の記事で書いたとおり、レンタサイクルの営業が停止されていた為、私はひたすら歩きました。

おかげ様で足が鍛えられ、筋肉もカッチカチです。(^-^)

ほどなくしてお店が見えて来ました。

訪ねたお店は「氷見手延うどん あけぼの庵」です。

なかなかの人気店だそうです。

店内に入りますと、まずはお土産品コーナーがあり、

そのお土産品コーナーの隣にイートインスペースが設けられています。

私はカウンター席に腰を下し、目の前にあったメニューブックを開けました。

↓↓ メニューです。

こちらのお店は氷見牛にこだわりを持っているようなので、私は「氷見牛の肉うどん」を注文。

注文を訊いてから麺を湯がいてくれます。

しばらく待って氷見和牛を使った肉うどんが運ばれて来ました。

パッと見た感じ、お肉の量が少ないような・・・。

出汁を少し飲んでみますと・・・。

う~ん・・・少し苦味のある出汁です・・・。

かつお???

う~ん・・・これまで味わった事のないような出汁です。

結構クセのある出汁ですから、好みが分かれるかもしれませんね・・・。

麺は美味しいですね。

伸びとコシの良い麺です。

ただ、氷見うどんの場合、個人的には温よりも冷の麺の方が良いかなと思いました。

なので、肉うどんでは無く、冷のぶっかけにすれば良かったかな・・・。

お肉はお店が自信を持っているだけあって、とても美味しいです。

旨味たっぷりです。

ただ、もう少し量があればなぁ・・・ちょっと物足りなさを感じました。

お店を出てから少しばかり後悔・・・冷の麺にすれば良かった・・・。

このお店には、もう一度再訪しよう・・・。

お店を後にして、私は氷見海岸の方向へ歩き出しました。

もう随分と歩いて来ましたが、まだまだ道は長い。

富山県氷見市には、有名な漫画家の生家があります。

私はその生家を目指しました。

有名な漫画家というのは藤子不二雄A(安孫子 素雄)氏の事です。

代表作には「笑ゥせぇるすまん」「怪物くん」「プロゴルファー猿」などがあります。

私の場合、それら代表作よりも、藤子不二雄A氏の自伝的作品「まんが道」や、

映画にもなりましたが「少年時代」という作品を好んで読んでいました。

読んでいましたと言うよりも、今でも時折読み返しています。

「少年時代」という作品は本当に大好きで、多くの人に読んでもらいたい作品です。

第二次世界大戦末期、疎開先の小学校で、タケシという二面性を持つ少年を中心に、

学校内で起こる権力争いの中、そこに巻き込まれ、翻弄する少年の姿を描いた作品です。

本当に素晴らしい作品です。

その「少年時代」の舞台が、この富山県なのです。

今向かっている藤子不二雄A氏の生家はお寺で「光禅寺」といいます。

「少年時代」の中で「光禅庵」という尼寺が登場するのですが、

名前はこの「光禅寺」からとったものと思われます。

しばらく歩いていると、橋の形をしたカラクリ時計なるものが目の前に現れました。

ここから光禅寺まではすぐです。

すぐと言っても、周囲にはいくつかお寺らしき建物があり、少しばかり迷ってしまいました。

iPhoneのナビと睨めっこしてようやく辿り着きました。

↓↓ 藤子不二雄A氏の生家、光禅寺です。

門前で写真を撮っていると、「撮ってあげましょうか?」と後ろから声がしました。

その方向に目をやると中年男性の方がひとり立っている。

少し戸惑いながらも、私はその言葉に甘える事にした。

で、その男性の方ですが、

藤子不二雄A氏のお知り合いで、仕事の傍ら観光ボランティアをされているそうです。

ご丁寧にお寺の案内と、藤子不二雄A氏にまつわるお話をして下さいました。

ありがたいですね。

ひと通りの説明を終えると、ボランティアの男性は「どうぞ楽しんで下さいね」と言って、

去って行きました。

あらためてお寺の中をウロウロします。

お寺の境内はそんなに広くはないですが、↓↓このような楽しい石像があります。

藤子不二雄A氏の代表作に登場する主人公たちです。

お寺の隣には現住職の自宅があり、観光ボランティアの方の話では、

この自宅内には手塚治虫氏と藤子不二雄(安孫子素雄・藤本弘)のおふたりが、

漫画を書くのに使用された机が保管されているとの事です。

そう、あのトキワ荘で使われていた机です。

藤子不二雄のふたりがまだ売れていない頃、手塚治虫氏が敷金を肩代わりし、

自身が漫画を書くのに使用していたトキワ荘のひと部屋を、机を残したまま、

藤子不二雄のふたりに譲ったのは有名な話です。

その机がここにあるというのです。

お願いすれば見せて頂ける事もあるそうです。

先ほどボランティアの方が「ちょっとお願いしてみましょうか?」と話されたのですが、

ちょうどその時、自宅から住職の奥様が出てこられ、お出かけするところでした。

なので、残念ながら見る事が出来ませんでした・・・ほんと残念・・・。

見たかったなぁ・・・。

少し後ろ髪をひかれる気持ちでお寺を後にしました。

そして、まんがロードという通りに出ました。

思いのほか賑わいがなく、閑散とした商店街です・・・。

所々に藤子不二雄A氏のキャラクターオブジェが飾られていました。

比べてはいけないのかもしれないけど、鳥取県境港の水木しげるロードとは段違いです・・・。

水木しげるロードは街ぐるみで盛り上がっていて、すごく賑わっていましたが、

こちらは街ぐるみという感じでは無い・・・。

あそこまで盛り上げるつもりは無いのかもしれないですが、これではかなり中途半端な気がします。

なんとか良い方向で盛り上がりを見せてほしいと思いました。

JR氷見駅に到着です。

駅前には小さな映画館があります。

いいなぁ~、こういう映画館で古い作品を観賞したいな~。

「風と共に去りぬ」とかチャップリンの「ライムライト」なんか観たいな~。

ここでも後ろ髪を引かれてしまう・・・。

一ヶ月ぐらい休みがほしいな~!!!

残念ながら、限られた時間の中での旅です。

忍者ハットリくん列車に乗車し、私は新潟県へ足を向けました。

 

〈おまけ画像〉

↓↓ハットリくん列車の車内画像

↓↓私の愛読書、藤子不二雄A氏の「少年時代」と、柏原兵三氏の自伝的作品「長い道」です。

「少年時代」の原作は、柏原兵三氏の「長い道」という小説なのです。

両作品は共に素晴らしい作品ですから、機会があれば読んで頂ければと思います。

 

 

氷見手延うどん あけぼの庵 

住所 富山県氷見市窪491
電話番号 0766-91-3511 



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