先々週からの続きです。
映画「さびしんぼう」のロケ地だった日比崎中学校にたどり着いた私は、
次のロケ地を目指すべくナビアプリを起動させました。
こちらの日比崎中学校の裏手には竜王山という標高366mの山があります。
次の目的地は、その竜王山なのですが・・・・。
私はナビに頼りすぎました・・・。(^_^;)
ナビで竜王山の入口付近までの距離を確認すると2kmちょっと・・・。
あれれ?結構遠いなぁ・・・と思いつつも、ナビを信用して歩き始めました。
先ほどの日比崎中学校から大きく離れて行きますが、
ナビアプリを疑うことなく、竜王山を回り込むような形で歩きます。
25分ほど歩いたところで、山の中へ入って行きそうな道を見つけました。
この道からでも行けるかな?と思い、ナビを無視して行ってみることに・・・。
坂道を上がった先は・・・案の定行き止りでした・・・(>_<)
ただ、眺めの良い場所ではありましたが・・・。(^^ゞ
仕方ないので坂道を下り、元の道へ戻りました。
やはりナビに頼るしかない。
ナビの案内する通りに歩いていますと・・・。
↓↓この道を行けってか?(^^ゞ
2km以上歩いてきてこれはないですよね?(>_<)
この道は通れないので、別のルートが無いか付近を捜してみると、
この道の横にお墓があり、そのお墓の脇に山道らしきものを発見。
近寄ると、それはまさしく山道でした。
「この先入るべからず」の立札もないし、その山道を行くことにしました。
歩き始めた当初は、道が舗装されていて良かったのですが・・・、
日頃、あまり人が通っていないせいか、途中から枯葉や折れた枝などが散乱していました。
それに加えて、聞いたことのない獣の鳴声がしてとても怖かったです。(-_-;)
しかもその鳴声、心なしか私の方へ近づいているように思えたので恐怖は倍増です。
道の方もだんだん荒れてくるし・・・。
人の気配もなく・・・怖い・・・(>_<)
万事休す・・・これ以上は進めない・・・怖い・・・。
身の危険を感じた為、私は引き返すことを決意。
新たな道を探すのもあきらめて、日比崎中学校まで引き返すことにしました・・・。
来た道をトボトボと歩き、再び日比崎中学校へ到着。
ここでもう一度、竜王山入口までの経路をナビアプリではなく、
ロケ地巡りされた人のロケ地マップをiPhoneで検索してみる。
すると、ナビアプリとはまったく逆方向・・・。
中学校を回り込むような形で行けばたどり着けることが判明・・・。
単純に考えれば、映画では竜王山からこの中学校の校舎を近距離で撮影しているのだから、
2kmも離れていれば校舎なんて撮影できる訳がない・・・。(-_-;)
まったくもってお粗末な話です。
気を取り直して竜王山入口へ向かいました。
学校を回りこむような形で歩いていますと、山道にたどり着けました。
ここから少し急な坂道を上がって行きます。
こちらの道も、あまり人が通っているような気配がなく、荒れています。
小雨降る中なので、道に散乱している枯葉や木の枝により足が滑ります。
足元に注意しながら登って行きますと、ようやくロケ地にたどり着けました。
竜王山の入口になります。
この石柱のところから、主人公ヒロキは望遠レンズを使い、学校を覗き見していたのです。
私もヒロキ目線で学校の方を見たのですが・・・。
草木が生い茂っていて学校を見ることが出来ませんでした。
30年前とはまったく景色が違います。
なんとか校舎が見たいと思い、山道を少し上がりました。
するとほんの少しではありますが、校舎を見る事が出来ました。
ヒロインの百合子が弾いていたピアノ、今もあるのかなぁ・・?
そんな事を考えながら校舎を眺めていましたが、
私がそのピアノを目にすることはありませんでした。
またこの場所からは学校以外に、前回紹介した西願寺を見る事も出来ます。
映画「さびしんぼう」のオープニングシーンに登場した風景です。
それから、竜王山のロケ地はこの場所だけではありません。
山道をさらに上がれば、もう一箇所ロケ地があります。
私はそのロケ地を目指すべく、山道を上がり始めました。
気合入れて歩き始めたのですが、私の心はすぐに折れてしまいます・・・。
とにかく怖い!!(>_<)
少し歩き始めたところに沢山のお地蔵様と祠が・・・。
上の画像とは違い、実際は周りが薄暗い・・・。
また、道は舗装されておらず、これでは完全な登山になってしまう。
それから・・・、
ここへたどり着くまでに、何度か蜘蛛の巣が顔に当たった・・・。
しかるに、長い期間、誰もここまで上がって来ていない事が理解できる。
小雨も降っているし、何より私は軽装備だ・・・。
小さい山だからといって侮ってはいけない。
もし、転んで怪我でもして身動きが出来なくなったら、誰も上がって来ない山・・・、
私の命は無いだろう・・・。
そんな訳で、次のロケ地をあきらめて竜王山を去ることにしました。
「あきらめる。」という勇気も、時には必要なのです。
下山して、しばらく「さびしんぼう」以外のロケ地を回り、
そして、尾道水道へたどり着きました。
ここにも「さびしんぼう」のロケ地があります。
↓↓こちらの福本渡船がそうです。
ヒロインの百合子は、この船に乗って通学していたのです。
百合子が乗った船を、首を長くして待つヒロキ・・・印象に残るシーンでした。
そういえば、今回も向島へ渡ることが出来なかったなぁ・・・。
でもそれは、次に訪問するときの楽しみになる。
次はきっと、向島に渡りたいと思います。
実は今回、尾道を訪ねる前日に映画「さびしんぼう」をあらためて鑑賞しました。
久しぶりに鑑賞しましたが、やはり良い作品です。
人に恋をして、ふられて、さびしくなって、孤独になりかけた時、
そこで初めて家族の存在に気づき、その温もりによって心が救われる・・・。
「さびしんぼう」の世界って、そういう世界ではないかと私は思いました。
尾道はいいところです。
どこを歩いていても、映画のロケ地のような気がして胸がトキメキます。
また気まぐれに訪ねたいですね・・・って、今回で尾道シリーズは終わりません。
次回、あと一回、尾道を案内させて頂きます。(^_^)
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