脱サラ整体師の午後

日々の生活や施療の中で、発見したこと、気がついたことなどを綴ります。

藤井聡太四段 に学ぶ子育てのヒント?!

2017年07月14日 | Weblog
私は最近、藤井聡太四段(中3・14歳)のことがとても気になっていました。
ご存知のように、公式戦29連勝を達成した最年少プロ棋士のことです。
彼の出現は、空前の将棋ブームをもたらし、将棋教室への入会者が激増しているそうです。
一見ボーっとしていて、癒し系なのですが、年齢とかけ離れた落ち着き、
そして風格は、大器の片鱗を感じさせます。
“天才少年はどのようにして生まれたのか?”
その背景を探ってみました。

彼は別に将棋の英才教育を受けた訳でも、ご両親が将棋に堪能だった訳でもないのです。
5歳の時、祖母から子供用の将棋盤セットを与えられて、祖父の手ほどきで
始めたそうです。
すると一気に将棋の魅力にはまり、その年の冬から将棋教室に通い始めたと言います。(自発的な行動力)
そして6~7歳の頃には、詰将棋の実力は、既にプロでもかなわないほど突出していた
というから驚きです。(考え学び続ける力、集中力)

一般的に、人間の身体は、まず脳を中心とする中枢神経が先行して発達します。
“スキャモンの発達・発育曲線”によれば、脳神経系統は、4~5歳頃までに80%
の成長を遂げ、6歳で90%、12歳でほぼ100%になると言われています。
この時期に、神経回路へ刺激を与え、多種多様な動きを経験させることは、
とても大切です。
よって、子どもの大きな成長を期待するなら、最も吸収しやすい時期に、
その課題を与えていくことが最適な方法なのです。

藤井四段は、3~5歳の頃、“モンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園”
に通っていたそうです。
イタリア人で女性医師の、マリア・モンテッソーリが提唱した教育方法で、
「子どもは自分で成長し、発達する力を持って生まれてくる」ということが、
基本理念だそうです。
なんと、米国のオバマ前大統領やマイクロソフト創業者の
ビル・ゲイツらも幼児期にこの教育を受けているそうです。

彼女は、脳生理学に基づき、様々な能力の獲得には、それぞれ最適な時期があるとし、
これを「敏感期」と名付けました。
2~3歳の頃は、「運動の敏感期」とよび、思った通りに身体を動かして、自分のことは
自分で出来る様になることを目指します。
3~6歳の頃は、「感覚の敏感期」とよび、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感が
著しく発達する時期で、特に重要視しています。
他にも、「秩序の敏感期」、「話し言葉の敏感期」、「文字に対する敏感期」、
「数に対する敏感期」、「文化の敏感期」があるそうです。
子どもは、自分で自分の活動を選び、自分のペースで納得いくまで繰り返し
活動し、大人は、それを見守り適切な援助を行います。

どうやら藤井四段の、“自発的に行動する力、集中力、想像力(先を読む力)”は、
将棋を始める以前の、3~5歳の頃、モンテッソーリ教育で培われたようです。
そうした幼児期のトレーニングが、彼の棋士としての才能を順調に開花させた
のだろうと思います。

つい、うちの息子も、モンテッソーリ教育を体験させていたら、変わっていたんだろうか?
などと考えてみましたが、今となっては後の祭りです。

私は改めて、幼児教育の中身の重要性と、それを受けさせる現実的な難しさを感じました。
働くお母さんにとっては、まず保育園を確保するだけでも難しいという現実があります。
更に、教育方針や内容を吟味することは…
でも、5歳までの幼児期を、どのように過ごすかって、その子の人生を左右する
重要な問題であることも事実なのです。

今回、色々なことを考えさせてくれた、藤井聡太四段の今後の活躍に、大いに期待したいです!
そして、少し有名に成り過ぎてしまいましたが、世の中やマスコミの雑音に負けず、
これからのご自分の青春時代を、大いに楽しんで頂きたいと思います ☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする