今日の棋譜20180207
昭和59年10月、加藤博二先生と第33期王座戦です。

大山先生の中飛車に加藤先生は玉頭位取りです。

やはり53銀というのが難物なんですね。64銀~55歩に77銀~76銀~66銀まで間に合いません。36歩と突いてけん制します。

互いに3筋に飛車が移動して、それから位取りに手をかけるのですが、大山先生は2筋から動きます。

32金と上がるのは急戦向い飛車の形。

加藤先生は25歩と謝って引き角にしておきます。これならそのうち24歩と伸ばすことができます。

65銀左は64歩を突かれて2手損なのですが、64角を防いだもの。

大山先生は23歩を打たざるを得なくなり、中央に目を向けます。大山先生のほうが手損が多いのですが、先手陣はまとまっていません。

中央で駒がぶつかり

金銀を繰り出します。

加藤先生は端攻めですが善悪は不明です。

ただこの角取りには逃げないといけませんでした。

角を取って金を出たという図は二枚換えでも大山先生のほうが良いのです。

先手玉のほうが薄く

加藤先生は渋く守るのですが少し悪いです。

飛車成りを受けずに玉頭に向かいますが

この歩で困りました。98銀と39竜があります。

桂馬を逃げたら銀をよこせと言われ

これは詰んでいそうです。

大山先生は詰ましませんでしたが受けもなく投了図。
玉頭位取りらしくない将棋でしたが、中飛車の53銀型というのは玉頭位取りに対する有力な対抗策なんですね。では困るのは居飛車穴熊くらいか。
本譜は中盤まで互角なのですが、玉が堅くない玉頭位取りでは魅力にかけます。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:加藤博二9段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5八金(49)
16 8二玉(72)
17 6八銀(79)
18 5四歩(53)
19 5七銀(48)
20 7二銀(71)
21 7五歩(76)
22 5三銀(42)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 3六歩(37)
26 3二飛(52)
27 7七銀(68)
28 4二角(33)
29 3八飛(28)
30 2四歩(23)
31 同 歩(25)
32 2二飛(32)
33 2八飛(38)
34 2四角(42)
35 7九角(88)
36 3二金(41)
37 2五歩打
38 4二角(24)
39 6六銀(57)
40 4五歩(44)
41 7六銀(77)
42 4四銀(53)
43 6五銀(76)
44 6四歩(63)
45 7六銀(65)
46 1四歩(13)
47 1六歩(17)
48 2三歩打
49 8六歩(87)
50 4三金(32)
51 8七玉(78)
52 3三角(42)
53 4六歩(47)
54 同 歩(45)
55 同 角(79)
56 5五歩(54)
57 同 歩(56)
58 4五銀(44)
59 3七角(46)
60 4四金(43)
61 9五歩(96)
62 同 歩(94)
63 9三歩打
64 同 香(91)
65 9四歩打
66 同 香(93)
67 8五銀(76)
68 3六銀(45)
69 9四銀(85)
70 3七銀成(36)
71 同 桂(29)
72 5五金(44)
73 9五香(99)
74 6六金(55)
75 同 歩(67)
76 同 角(33)
77 6七金(58)
78 9九角成(66)
79 7九金(69)
80 5二飛(22)
81 8五香打
82 3二角打
83 7六銀打
84 5九飛成(52)
85 6九歩打
86 4八歩打
87 4五桂(37)
88 9三歩打
89 同 銀成(94)
90 同 桂(81)
91 9四歩打
92 9八銀打
93 9七玉(87)
94 7六角(32)
95 9三歩成(94)
96 7一玉(82)
97 投了
まで96手で後手の勝ち
昭和59年10月、加藤博二先生と第33期王座戦です。

大山先生の中飛車に加藤先生は玉頭位取りです。

やはり53銀というのが難物なんですね。64銀~55歩に77銀~76銀~66銀まで間に合いません。36歩と突いてけん制します。

互いに3筋に飛車が移動して、それから位取りに手をかけるのですが、大山先生は2筋から動きます。

32金と上がるのは急戦向い飛車の形。

加藤先生は25歩と謝って引き角にしておきます。これならそのうち24歩と伸ばすことができます。

65銀左は64歩を突かれて2手損なのですが、64角を防いだもの。

大山先生は23歩を打たざるを得なくなり、中央に目を向けます。大山先生のほうが手損が多いのですが、先手陣はまとまっていません。

中央で駒がぶつかり

金銀を繰り出します。

加藤先生は端攻めですが善悪は不明です。

ただこの角取りには逃げないといけませんでした。

角を取って金を出たという図は二枚換えでも大山先生のほうが良いのです。

先手玉のほうが薄く

加藤先生は渋く守るのですが少し悪いです。

飛車成りを受けずに玉頭に向かいますが

この歩で困りました。98銀と39竜があります。

桂馬を逃げたら銀をよこせと言われ

これは詰んでいそうです。

大山先生は詰ましませんでしたが受けもなく投了図。
玉頭位取りらしくない将棋でしたが、中飛車の53銀型というのは玉頭位取りに対する有力な対抗策なんですね。では困るのは居飛車穴熊くらいか。
本譜は中盤まで互角なのですが、玉が堅くない玉頭位取りでは魅力にかけます。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:加藤博二9段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5八金(49)
16 8二玉(72)
17 6八銀(79)
18 5四歩(53)
19 5七銀(48)
20 7二銀(71)
21 7五歩(76)
22 5三銀(42)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 3六歩(37)
26 3二飛(52)
27 7七銀(68)
28 4二角(33)
29 3八飛(28)
30 2四歩(23)
31 同 歩(25)
32 2二飛(32)
33 2八飛(38)
34 2四角(42)
35 7九角(88)
36 3二金(41)
37 2五歩打
38 4二角(24)
39 6六銀(57)
40 4五歩(44)
41 7六銀(77)
42 4四銀(53)
43 6五銀(76)
44 6四歩(63)
45 7六銀(65)
46 1四歩(13)
47 1六歩(17)
48 2三歩打
49 8六歩(87)
50 4三金(32)
51 8七玉(78)
52 3三角(42)
53 4六歩(47)
54 同 歩(45)
55 同 角(79)
56 5五歩(54)
57 同 歩(56)
58 4五銀(44)
59 3七角(46)
60 4四金(43)
61 9五歩(96)
62 同 歩(94)
63 9三歩打
64 同 香(91)
65 9四歩打
66 同 香(93)
67 8五銀(76)
68 3六銀(45)
69 9四銀(85)
70 3七銀成(36)
71 同 桂(29)
72 5五金(44)
73 9五香(99)
74 6六金(55)
75 同 歩(67)
76 同 角(33)
77 6七金(58)
78 9九角成(66)
79 7九金(69)
80 5二飛(22)
81 8五香打
82 3二角打
83 7六銀打
84 5九飛成(52)
85 6九歩打
86 4八歩打
87 4五桂(37)
88 9三歩打
89 同 銀成(94)
90 同 桂(81)
91 9四歩打
92 9八銀打
93 9七玉(87)
94 7六角(32)
95 9三歩成(94)
96 7一玉(82)
97 投了
まで96手で後手の勝ち
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