もう終わった公演なので打ち明けますが、週末に行われたAKB48の日本武道館公演に行く予定でした。AKBヲタになったという訳ではなく、メンバーも詳しくなく、曲も詳しくないのですが、ハロプロヲタがAKBに流れているケースが少なくないという事実を見ていて、現在の彼女達がどんなステージパフォーマンスをするのかという点に興味があり、それを観てみたいという気持ちで参加を計画していました。
結果的にはチケットが取れず参加には至りませんでした(苦笑)。
AKBは夏のコンサートが武道館。ハロプロの夏のコンサートは中野サンプラザ。CDの売上だけでなく、コンサート動員力でも勝てなくなってしまったのでしょうか?
武道館公演と言っても、アリーナをかなりセットで潰して定員を約6000人にして行なったという話も聞きました。
しかし、夏という祭の季節に武道館公演という祭を用意したAKB。祭を用意出来なかったハロプロ。現実としてはこういう事実が残っている訳です。
それは、大バクチに出なかったハロプロの堅実経営という見方も出来そうですが、経営面からの視点ではそう捉えてばかりもいられないようです。
AKBの研究生であり、モーニング娘。八期オーディション最終選考に残ったメンバーである佐藤すみれさんがAKB48のチームBへの昇格が決まったそうです。同時に、チームBのキャプテンにモーニング娘。八期オーディション出場経験者柏木由紀さんが就任した事も発表されたようです。
これを聞いて思った事が二つ。
・AKBの研究生は昇格へのスピードが早い。エッグからデビューに至ったメンバーは何人いるのか?(※)
・二人と同じくモーニング娘。八期オーディション落選組である吉川友ちゃんは、この事を知ったらどう思うのか?
(※ 岡田唯、有原栞菜、リンリン、真野恵里菜の四人。他に、NGPまで見ればポッシボーで5人デビューしている。ちなみに、音楽ガッタスに選ばれたメンバーは、その後もエッグとして活動した。S/MILEAGEのメンバーは現時点ではまだインディーズ扱いで肩書きはエッグメンバー。)
ハロプロエッグ。デビューを目指してレッスンを行ないながら、新人公演のステージに立ったり、ハロプロコンサートでバックダンサーを行なったりする研修生。
しかし、現実は多くのエッグメンバーがセミプロ的扱いでハロプロユニットに参加したり、最近ではハロプロコンサートで歌も歌わせてもらえるようになった。
活躍の機会が増えるのは、それ自体は良い事だと思うし、日頃の頑張りが報われてきたと言えるのかもしれませんが、ユニット参加しているような子まで扱いは未だに研修生。おかしくないですか?ボランティアに社員の仕事させているようなものではないですか?
ユニット参加をしていたり、舞台に出たりしているエッグメンバーの待遇改善を要求します。つまり、ハロプロメンバー昇格要求。よしっ!ハロプロエッグ労働組合作りますか(爆)。
佐藤すみれさんの昇格を見て思ったのは、エッグでいる事とAKB研究生でいる事、どちらが幸せなのか?という事。それは、ハロプロとAKBのどちらで活動していくのが良いかという事以上に、どちらがデビューへの近道なのかという比較でもあります。
AKB研究生からどのくらいの割合で昇格しているかはわかりませんが、現状のエッグからハロプロ正式メンバーへの昇格率は低すぎる。そう言わざるを得ない状況です。
その低い昇格率こそ、ハロプロメンバーとして活動していく事の厳しさの証明である。そして、昇格出来ないメンバーを簡単に切らないのも事務所の思いやりなのだ。そう言いきりたいところですが、前述したように研修生扱いのままユニット参加させたり、ステージだけでなくCDにも参加させたりしている状況。給料はどんなシステムになっているのでしょうか?
勿論、研修生が全員デビュー出来るほどアイドルという世界は甘くはない訳で、これはAKBも一緒だと思います。しかし、現状では「エッグ→ハロプロメンバー」への昇格基準がいかにもわかりにくい。新人公演がそれを判定する場と定義付けされれば良いと思うのですが、そういう訳でもない。
もし、新人公演が昇格を賭けた場であったなら、ステージの緊迫感は増していき、メンバーのリハーサルへの取り組みも今以上に熱心になると思うのです。本来、新人公演はデビューへ向けた真剣勝負と、日頃のレッスンの成果を見せて自分をアピールする場である筈です。
その新人公演がいつしか、エッグヲタがエッグメンバーを楽しむ事が最優先の現場となってしまい、更には様々なハロプロ曲を楽しめるハロプロDDのお祭り会場になってしまったのは、コンセプト不明瞭な新人公演の立ち位置にあり、そしてエッグメンバーへの存在意義を曖昧にしている扱いにある。これが私の見解です。
(ちなみに、新人公演が開始されて以降、エッグからデビューしたメンバーは真野ちゃんだけです)
本当はもっと「エッグの子達が可愛い」とか「エッグの○○ちゃんは良い才能の持ち主」といった記事を書きたいのですが、エッグメンバーが頑張る姿を見るにつけ、ここまで書いてきたような事が脳裏をよぎり、可哀想に思えてくるのです。
メンバーは明日の見えない日々を研修生のまま走っている。その姿を何年見続けていればよいのでしょうか?
こうなったら、在籍二年以上のメンバーは全員ハロプロメンバーに昇格だ!と、極端な考えに走る残暑の夜でした。
エッグの皆さん、残暑お見舞い申し上げます。まだまだ皆さんの夏は終わらない事を信じ、一人でも多くのメンバーが羽ばたいていく事を願っています。
ハロプロエッグ