ハロプロは女性アイドルにしては長い歴史があるから、子供の頃からメンバーに憧れの気持ちを抱いていて、その憧れの気持ちを持ちながら加入してくる新人は少なくない。たとえば、モーニング娘。のぽんぽんコンビなどもヲタ気質丸出しでアイドルライフを楽しんでいる。
正月ハロコンは歌っていないメンバーは雛壇に座って応援をするというスタンスになっているのだけれど、フクちゃんもえりぽんもフリコピばっちり。ある曲では、ヲタの入れる「L・O・V・Eラブリー○○」のコールにまで加わっていたという目撃もあるほど。
私はこれはとても良いと思う。憧れが尊敬を生み、明日へのパワーを産む。アイドル達が頑張っていけるモチベーションの形として非常に健全。
そういえばスマイレージの新メンバーである田村めいめいは加入前からスマイレージの大ファンで、アイドルになるならスマイレージしかない!というくらいの思い入れを持っていたそうだ。彼女が加入早々から自分の立ち位置を見極め、スマイレージに必要な部分を自ら担当していったあたりの流れは、それがつんくPの指示によるものが発端だとしても、やはりスマイレージの大ファンであるからこそ出来る絶妙な振る舞い加減であり、それが出来るセルフプロデュース力は思い入れが為せるワザであると思う訳です。
アイドルという仕事は楽しい事だけでなく大変な事がたくさんあると思うけれど、楽しいという気持ちを常に大切にしないとファンも楽しい気分にはならない。モーニング娘。やスマイレージの新メンバーがとても楽しそうに見えるのは、ハロプロに入ってアイドルをやっていく事が楽しいという気持ちが溢れているからだと、最近の彼女達を見ていてつくづく思うのです。「やらされている」感じがなく、自らが率先して楽しんでいる感じ。だから、ヒヨコみたいな衣装で歌い踊っていても観ているこちらは、それを楽しく観る事が出来るのだと思います。
えりぽんが大好きなガキさんの生写真セットを買い、袋の中に隠れている二枚目の写真を見る時に、指紋が付かないように手袋をして取り出したなんてエピソードは、まさにアイドルがアイドルヲタの気持ちを持っている証明。その気持ちを持ちながら、仕事はちゃんとプロ意識を持って臨んでいるならば、それこそ「ヲタの気持ちがわかるアイドル」という形のプロが出来上がる。
その先例はちゃんとハロプロにいる。モーニング娘。に加入後もモーニング娘。のトレーディングカードを買い続けていたメンバーがいた。その人が今ハロプロリーダーであります。