ステーシーズの評判がいいようです。「またヲタが手放しで絶賛しているだけだろう?」と思いきや、作り手側のメンバー評も高いし、ヲタではない観客の感想もなかなかみたいです。
作り手側もそうでしたが、観た人達の間で田中れいなと工藤遥の評価が高い。新しい魅力と方向性を見せる存在感だそうです。
れいなは今まで自分のイメージからはさほど逸脱していない役柄を演じてきた。舞台でもテレビでも。或いは、れいながソロやメインで歌う楽曲でさえも。アイドルはイメージ商売だから、れいなのイメージを大事に守ってきたのは間違いではないと思います。我々も脳裏に焼き付いているイメージがあり、れいなの場合はそれがわかりやすい。
しかし、作り上げていくステージをワンランク上げていくためにはワンパターンからの脱却が必要。アイドルだからと守られていては、それこそアイドルレベルなまま。
どちらかと言えば頑固者であろうれいなが自分の殻を打ち破る決意を胸に、次なるステージを意識しだしたとするならば、新生モーニング娘。を引っ張っていく上で新たな目標が生まれたのではないか?そう期待してしまいます。「れいなバンド」結成でモチベーションが上がっているというのもあるかもですが(苦笑)。
そんなれいなと共に高評価を受けているのが年少組のくどぅーというのが面白い。彼女の場合は佇まいとか、髪を切った事で更に増長された「少年っぽさ」というグループ内における「私にしかないもの」が評価されてのものだと思います。
れいなが何年もグループ内で通用させてきた「私にしかないもの」からの脱却を垣間見せたステージで、これからの何年間で「自分にしかないもの」を固めていくくどぅーがそれを評価される。こういう回転こそが、年齢もキャリアも違うメンバーが集うグループならではの楽しみだと改めて思うのでした。