℃-uteがヒルナンデスに出演して歌を歌った今年の敬老の日。敬老の日に相応しいアクトだったのかは疑問だったけれど、それはやはり℃-uteに非があるというより、楽曲と放送時間帯の大きなズレから生じた不協和音なんだと思う。そして、作り手側の感覚のズレ。
今の℃-uteはアイドルとしてジャンルの幅を広げていける年齢である。だから作り手は「大人びた路線」を試してみたくなるのだろう。しかし、考えてみてほしい「大人びた路線」は大人になっても出来るが、爽やか可愛い路線は今だからこそ映えるのではないか?
番組に登場したメンバーは生放送の緊張もあって、やや硬い表情も見られたけれど、可愛らしさはお茶の間にも伝わったと思う。それでありながら、居酒屋歌が始まれば振り付けも歌詞もアイドルとしての可愛らしさとは程遠い、およそ昼間の番組の映像にはふさわしくないのでは?と思えるパフォーマンス。敬老の日のこの日、きっと番組を見ていたであろうメンバーの家族の方々はどう感じたのだろうか気になる。
イベントを増やして売上という目先の数字を上げるのもいいけれど、大切なのは「今」という限られたアイドルとしての旬をどう活かすかではないのか?作り手が今見たいものを送り出すのではなく、このメンバーが今しか出来ないものを提供するのがアイドルとしての使命だと強く叫びたい。