某掲示版を見ていたら、ハロプロのMVはどうにかならないのか!という話題を語り合っているスレがあった。以前ならこの手のスレはアンチが悪口を書き連ねるだけのスレで読む意味などなかったけれど、最近はこういうスレにヲタが憤りを書いていくことが少なくないようで。
ハロプロのMVの内容のワンパターンっぷりについては、ここ二年くらいにより強度を増したように思われまして、最近は新曲MVが公開されても動画を見ないで音だけ聴いて別な事をしているという「ながら見」になっています。正確に言うと、動画は最初の方は見て途中から「やれやれ」と溜息をつきなから、別な画面を開いて歌だけ聴く訳です。
なんで溜息が出るかなんて今更書きませんけど、もうこれは諦めの境地という感じであります。(もちろん、メンバーには非はない。あと、℃-uteのMVはそんな中で割とマトモな方だとは思います)
以前よく言われていたのは「売上が伸びないから予算がない」という意見。確かに十年くらい前まではハロプロも結構楽しいMVを作っていた。それを考えると予算の問題なのか?と考えてしまうわけです。しかし、他アイドルが予算なくてもアイデアで良いMVを作っている例がいくつもある。それを思えば予算がないとしても、それは理由にしてはいけない。
個人的に、あまり予算がかかっていないだろうな?と思うMVで好きなのは、少し前のでんぱ組.incのMV。特にこの2つは発売当時よくYouTubeで見てました。
くちづけキボンヌ
https://www.youtube.com/watch?v=e4kB1g0fKIA
メンバーが撮影したチェキをひたすらテープルに並べていくもの。プライベートショット的な写真の連続がヲタ心をくすぐるのでは。そして、曲のイメージと同様にどこか切ない映像。「チェキ写真」という本物ではない物と、ホンモノの人間との間に横たわる壁。そんな言葉が頭に浮かんだ。
冬へと走り出すお!
https://www.youtube.com/watch?v=XegA8Vgsk74
メンバーがそれぞれiPhoneを手に自撮りしたりメンバー撮りしたりした動画を編集して、休日の一日を表現したもの。ラストシーンの、地面に置かれた6人のiPhoneがタイトルを映している場面が良い。
他にも色々あるけれど、メジャーレーベル代表としてでんぱ組.incのMVを選んでみました。
個人的な気持ちとしては、別にハロプロがAKBみたくドラマ仕立てな映像なMVを作る必要はないと思うのですが、せめて毎回演出に趣向を凝らしてほしいと、願っているのはそれだけなんです。思えば、真野ちゃんやBuono!のMVは毎回演出に趣向を凝らしていて、どれも面白かった。そして、映像がちゃんとアイドルとしての魅力をうまく映し出していた。
このアイドルとしての魅力をうまく映像にするというのは、アイドルMVの必要条件だと思っています。ここ数年のハロプロのMVでそれが一番表現されていたMVはこれだと思います。というか、このMVしかない!と言い切りたくなるくらいに他のMVと比べ出来が段違いです。
morning musume - 彼と一緒にお店がしたい (HD)
このMV、メインボーカルのさゆとれいなが凄くチャーミングに撮れていて可愛い。しかも、それだけでなく他のメンバーも誰もが可愛く映っている。特に9期の一年目だからか、鞘師の映りに力を入れているのがわかります。鞘師がとても可愛いです。
おんなじような内容のMVばかりになるのは監督さんを始めとする映像スタッフの実力の問題なのかというと、そんな事はやはりなく、スレの中で「同じ監督の撮ったMV」として、さくら学院とモーニング娘。のMVが挙げられていました。で、見てみることにすると…。
さくら学院 - Hana*Hana [Full MV 400p]
モーニング娘。'14 『時空を超え 宇宙を超え』(Morning Musume。'14[Beyond the time and space]) (Promotion Ver.)
さくら学院(と、その派生ユニット)のMVは良く出来ているのは知っていましたが、これは素晴らしい。曲の歌詞とうまく合わせて展開する映像のテンポの良さ、各メンバーの可愛らしさを素晴らしく表現しています。上で紹介した娘。の彼店MVもそうでしたが、あくまでMVとして歌詞などの曲の世界観を表現しつつ、メンバーの持っているいい表情をきちんと捕らえて映像化する。それが出来ているMVはアイドルMVとして良く出来たMVなんだと思うのです。そして、それを私は求めたい。別に予算かけてロケをしなくてもいいし、凝ったセットでなくてもいいです。
今後もどうなっていくのかはわかりませんが、とりあえずプロデューサーであるつんくPの考えが以前ツイートされていたようなので、それを貼っておきます。
ファン 「俺がファンやったらもっとアップが観たい。」当時の♂Pの言葉で、
鎖骨より上が通常のアップなら、もうワンタイトで顎の輪郭ぎりから頭のてっぺんまで、
ツータイトで下唇から眉上まで詰めたサイズを多用してたって話です。娘。のPV
つんくP あ、その件ね。いまだにちょっとアーティスト気分の監督は雰囲気の絵を入れてくるけど、渋谷のビジョンで映ったら誰だかわからんもんね。なので、アイフォンで見ても渋谷で見ても○○や!ってわかるアップを入れる勇気のある監督の絵はHITする可能性があると俺は信じている。
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でんぱ組さんのPV面白いですね。ある意味シンプルで、楽曲の良さをしっとりと演出している感じで好きです。
「彼と一緒に~」は自分も大好きなMVです。ダンスシーンが無いのなんて気にならないくらい好きです。最後のサビで高橋の顔のアップが空に昇る演出がありますが、自分はこれが「卒業しても見守ってるよ」というメッセージな気がして、見るたびにジーンと来ます。
ストーリ仕立てのものは自分もそんなに惹かれませんが、アップとダンスだけでは流石に飽きが来るかもしれないですね。
最近のもので好きなMVは、Buono!の「初恋サイダー」、JJの「風に吹かれて」、スマイレージの「チョトマテクダサイ」辺りでしょうか。
でも、自分はMVに関してそんなに不満は無かったりします。楽曲やアレンジの面白さ、ダンスフォーメーションの入れ替わり、ユニゾンの構成とかそんな事ばっかりに惹かれているからですかね…笑
メンバーが木の陰から出てくるシーンを見て、それが木の妖精みたいで可愛かったのが印象に残っています。
>motaさん
確かに曲と内容が合っているものがいいですね。曲の世界観をうまく表現したものが好きです。
彼店は言われてみれば確かに愛ちゃんのそのシーンはそうだと思いました。ちょうど卒業を控えていた頃でしたね。愛ちゃんの表情がまた何とも優しげでいいんですよね。
MVの出来が気にならないという事は、MVを歌番組でも見るような感覚で見ているのに近いのかもしれませんね。ダンスショットを見ているときは私もそういう感覚です。
>フォーチュンクッキーさん
歩いてるは良いMVですね。全員の歩いているときの表情がとても自然体に見えるんですよ。このMVを見ると当時の状況が思い出されて懐かしく思います。